学生時代のダンスの話です。
年に一度、
OBやOGの先輩方と、現役で頑張ってる皆で一緒に
交流を兼ねて、大学内だけでダンス大会を開催していました。
もちろん、プロで活躍してる先輩も参加してたりもしますが、
半分、遊びみたいなものです。
ですので、ジャッジ(審判)は、
まだ右も左もわからない、1年生が担当します。
競技種目ごとに、
OBやOGの先輩と現役の子がペアを組んだり、現役同士でペアを組んだりもします。
本当に、ごちゃまぜです。
競技種目については、こちらを参照ください。 ↓↓↓
皆で、爆笑しながら、でも、一生懸命に競いながら
OBOG戦は、順調に進みました。
ChaChaChaという種目では、
プロA級のOBと現役2年生のペアが優勝しました。
そして、
Sambaという種目の決勝戦で、ちょっとした事件が起きました。
プロB級のOBと現役3年生のペアが、5位になっちゃいました。
『え?3年生同士のペアが、プロに勝っちゃった?』
会場内は、少し、気まずい雰囲気に、、、。
ボクの同期の一人が、ジャッジをした一年生に対して、
めちゃくちゃ怒り始めました。
『バカ!あのOBの先輩は、プロだぞ!』
『なぜ、5位なんかにするんだよ?』
一生懸命に謝る1年生。
その場面に
5位になったプロB級のOBの先輩がやってきて、
『いやいや、ジャッジが悪いわけではないよ。』
『素人の方にも、わかりやすく差を見せる必要があるということだよ。』
『ボクが、まだまだ、未熟だということだよ。』
と、その場を収めてました。
『素人にも、わかりやすく』、つまり、質を上げること。
『あのOBの先輩は、プロである』、つまり、実績を積み上げること。
これらの要素は、
事業を展開する上でも、とても大事なことだと思います。
お客様に対して、
■自社の商品やサービスに触れた瞬間に
『良いものである』と、わかりやすく伝わるような質を作り上げること
■サービスを提供する人の経歴や、商品の売り上げ実績により、
『良いものである』という前提を作り上げる、つまり、ブランディングを強化すること
が大切だと思います。
特に、お客様に対して、『良い前提』が出来ると、
自動的に、良い意味でバイアスがかかって、追い風になるようです。
ある事業分野に、後から参入してきた方が、そのマーケットのシェアを引っ繰り返すことが、『困難、手間、コスト的に効果的ではない』と思うくらいに、商品やサービスの一部でも良いので、『尖らせる』ことが大切だと思います。
多少の質の差程度では、ブランディングされたマーケットは揺るがないように思います。
ボクらの強みは何なのか?
どこを尖らせるのか?
意図を持って、一つ一つ、積み上げていきます。
向山雄治