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経営理念に基づいた仕事をする。
以前、ボクが経営している会社の取り組みや経営理念等について、取材の依頼がありました。
気になっていたメディア媒体であり、急成長中の会社からの依頼でもあったので、とても嬉しく思います。
会社の良いところや強みにフォーカスして、それに価値を見出してくださる担当の方々から、学ばせていただくことが多かったです。
さらに、TOKYO MX で放送される ”HISTORY” という番組の収録でモデルの藤井サチさんと対談してきました。
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藤井サチさん Instagram
https://www.instagram.com/sachi_fujii_official/?hl=ja
キャリア相談にのりながら、一人一人の強みを活かしながらコラボしていくという、戦略的にコンサルティングを行っている部分がテーマです。
このような取材や対談の機会をいただいたこともあり、あらためて、「経営」について考えるようになりました。
経営とは、組織や事業の目的を達成するために、計画を立て、意思決定し、それを実行することだと思います。
経営の父と呼ばれる「ピーター・F・ドラッカー」氏は、経営、つまり、マネジメントについて、多くの考えや思想を残しています。
1)自らの組織に特有の使命を果たすこと
2)仕事を通じて働く人を生かすこと
3)自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献すること
組織や事業の強みや長所を活かし、使命を持って社会に貢献する中で、組織一人一人のビジョンや可能性を育み、伸び伸びと生産的な仕事をすることで自己実現を図ることが大事だと思います。
そして、組織の利益のみの追求といった利己主義ではなく、社会課題等に取り組み、価値を提供することで貢献することが大切なのではないでしょうか。
稲盛和夫氏も下記のように述べています。
私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。
利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。
やはり、利己の心ではなく、利他の心で経営を行うことが大切ですね。
また、事業を通じて社会的機能を全うしたり、組織一人一人の自己実現を達成するためには、CSR:corporate social responsibility(企業の社会的責任)にも注力する必要があると思います。
つまり、経営者には、スタッフや消費者、環境への配慮をしながら、社会に貢献するプロセスにおいて、適切な意思決定を行う責任があります。
特に、環境問題に取り組むことが重要視されており、世界中でSDGsへの積極的な取り組みが期待されています。
ボクの会社が運営しているセレクトショップやレンタルスペースでも、ワークショップを通じて、SDGsへ取り組むことの大切さを分かち合っています。
また、ドラッカーは、「マネジメントとは、常に現在と未来、短期と長期をみていかなければならない」とも述べています。
短期視点で目先の利益だけを追いかけていると、社会に対して価値を提供することを蔑ろにしかねないし、逆に、長期視点のみで壮大なビジョンの実現にだけフォーカスしていると、会社の基盤を揺らがすような危機をもたらすこともあるかも知れません。
さらに、ドラッカーは、マネジメントの役割として、管理的活動と起業家的活動を挙げています。
マネジメントとは、すでに存在しているものを管理しながら、同時に起業家として、明日を創造する必要があります。小さな成果から大きな成果を生み出す分野へと資源を向けていくことが大切ですね。
「短期視点」と「長期視点」
「合理性」と「創造性」
これら相反するものをバランス良く統合させていくことが、経営において重要なことであり、醍醐味ではないでしょうか。
そして、経営理念に基づいて、この統合バランスを判断し、意思決定を行うことが大切だと思います。
「マネジメントとは、人を活かす責任である」
現在を生きつつも、理念に基づき未来の成果を見据えた仕事をするリーダーとして模範でありながら、組織の一人一人が力を発揮できる場を整え、人を活かす責任を持つこと、それが経営をする上で大事なことだと思います。
向山雄治
https://humanstory.jp/mukaiyama_yuji/
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