深い愛情と共に、試練を与えて、全力で人を育てることが大切。
新宿に
『豚珍館(とんちんかん)』という、
とんかつのお店があります。
とんかつが美味しいうえ、
ボリュームがあるだけではなく、
ご飯、みそ汁、キャベツ、すべておかわり自由です。
ソースをかけると、こんな感じになります。
さらに美味しそうです。
豚珍館の名物と言えば、親父さんの怒鳴り声です。
親父さん:
『ほら!そこのお客さん、ご飯のおかわり待ってるよ!』
店員さん:
『はい!』
親父さん:
『そこ!味噌汁が、もう空っぽだよ!』
店員さん:
『すみません!』
親父さん:
『急げ!あちらのお客さん、キャベツのおかわりだよ!』
店員さん:
『はい!!』
常に、
店員さんに対して、怒鳴りながら指導しています。
でも、怒鳴り声は、不思議と気になりません。
とにかく、
店員さんが、一生懸命、テキパキと動きます。
ご飯やみそ汁、キャベツが、半分くらいになると、
『おかわりをお持ち致しましょうか?』
と、声をかけてくれます。
ときには、
お客さんの食べ具合を観察しながら学習して、
訪ね聞くことなく、おかわりを持ってきてくれたりもします。
豚珍館には
指示待ち人間が居ないんです。
このお店で修行したら、間違いなく、
短期間で、仕事ができる人間になるんだろうなという確信があります。
『獅子は我が子を千尋の谷に落とす。』
愛情をもって、全力で人を育てることは
決して簡単ではないですが、とても大切なことだと思います。
今日も全力で事業を拡張します。
向山雄治