![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/21757787/rectangle_large_type_2_f09211b6f8d5ca289ac2067620bdc7db.jpg?width=1200)
バロックの巨匠ルーベンス入門
こんにちは 美術鑑賞が趣味の蓬田(よもぎた)でございます。
今回は、ルーベンスについてです。
個人的なことですけれど、2018年に東京・上野公園の国立西洋術館で開かれた「ルーベンス展-バロックの誕生」を見に行って以来、ますます好きになった画家です!
それと、ルーベンスのことを改めて調べ始めると、とても興味深い人物でした!
みなさまのアート鑑賞のご参考になりましたら幸いです!
大成功した画家
ルーベンスは画家としての仕事のほかに、外交官でもあり、工房を経営する経営者でもありました。
ルーベンスの絵画制作は、自分ひとりだけで描くのではなくて、工房の弟子たちに作業を分担させて、工房全体で作品を量産しました。現存する作品だけで、約1400点あります。
彼の人となりは、教養豊かな人物で、外国語も数か国語を操りました。
そうした能力が評価されて、外交官となり、外国へ行ったときは、訪問先の貴重な宮廷コレクションを見る機会もあったようです。
それはルーベンスにとって、絵画の勉強になりました。
また、外国の貴族らに会ったときは、絵の注文を取っていたようです。
家族を愛し、娘を描いた作品も残っています。
画家、工房の経営者、外交官、教養人、家庭人、どれもが成功し、歴史上もっとも成功した画家とも言われています!
何とも羨ましい! ですが羨んでばかりでは仕方ないので、わたしもルーベンス先生を見ならって頑張ります!
ルーベンス作品のポイント
ルーベンスは宗教画、神話絵画、肖像画、家族の絵など、さまざまなジャンルの作品を描きました。
彼の作品の特徴は、分かりやすいです。以下に3つにまとめてみました。
彼の画業は40年ほどにも及びますので、以下の特徴は彼のすべての作品にあてはまる訳ではないですけれど、以下の特徴を知っていれば作品を鑑賞するとっかかりになるはずです!
1. 男性はムキムキ 女性はかなり豊満
ルーベンスは、人物をたくさん描いています。肖像画は本人に似せて描いていますが、宗教画や神話に登場する男女を描くときは、男性は筋骨隆々、女性は最大限にいい表現で言って“ふくよか”(←つまりかなりデブ?!)です。
2. 必要以上に大げさ
ルーベンスの絵画は、描写が劇的です。人物のポーズも大げさで芝居がかっています。良く言えば躍動感が溢れているのですが、悪く言えば“大げさ”です。
3. 明暗がはっきりしている
背景はまっ暗で、前景の一か所にスポットライトを当てた舞台のような絵です。ただ、ルーベンスの全部の絵にあてはまる訳ではないです。
ルーベンス作品を年代順に紹介
数あるルーベンスの作品から厳選して、年代順にご紹介します!
上記の特徴がよく分かると思います。
↑↑↑ 1601年頃《パリスの審判》
↑↑↑ 1608年頃《羊飼いの礼拝》
↑↑↑ 1611年《キリスト降架》
↑↑↑ 1614年~1615年頃《鏡を見るヴィーナス》
↑↑↑ 1617年頃《レウキッポスの娘たちの略奪》
↑↑↑ 1622年~1625年《王女の交換》
↑↑↑1625年~1626年《聖母被昇天》
↑↑↑ 1628年~1629年《ヴィーナスの饗宴》
↑↑↑ 1635年頃《三美神》
☆ ☆
如何でしたでしょうか。
みなさまのアート鑑賞のご参考になれば幸いです。
いいなと思ったら応援しよう!
![R&BオヤジYOMO](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20707531/profile_3a719e95045b312c52a0205210229afc.png?width=600&crop=1:1,smart)