2025年の目標
2024年は劇的な変化を感じた一年で幕を閉じた。
漫画を描き始めて早くも3年が過ぎた。他の漫画仲間たちは1年やそこらで次々と商業デビューや大成功を収めていった。
みんな私よりもうんと若いので嫉妬心や競争心を感じることはなかったが、なんだか自分だけが取り残された気分で物悲しさはあった。
「自分の漫画はやっぱウケないんだなぁ。でも仕方ない、自分が読みたいものを描こう!」
と割り切りつつ、どこかに自分の感性に共感してくれる読者がいるかもしれないと期待し、SNSにUPしたり、コミティアなどの同人即売会に出店しまくった。
自信って、結果や他者からの評価がなければ、なかなか持つのが難しくない?(中には、誰に褒められなくても結果が出なくても、自信満々でいられる人がいて、そんな性格の人が羨ましい)
SNSや漫画投稿サイト、コミティアなどに参加すると、自分の実力やレベルが否応なく可視化される。SNSではほとんど読まれず、いいねやコメントの数がそのまま評価になり、即売会では一冊も売れない。何を根拠に売れると思ったのか、たくさん刷った同人誌は押入れの在庫になって果てはカビが生えて雑紙と化す。
自身はますます喪失していった。
「もう即売会に出るのはやめよう。周りも若い子ばっかだし。誰にも見せずに一人で描いてた方が気が楽だ。次のコミティアで出店は最後にしよう」
そう決意して挑んだコミティアで数社から名刺をいただいた。
出張編集部に自ら作品を持ち込んでもらった名刺もあったが、覆面編集者が身分を隠して作品を買いに来て、後ほど戻ってきて正体を明かされたのが一番驚いた。そして名刺の出版社をみてさらに驚いた。
当初の私のゴールは名刺をもらうことだった。
名刺をもらう=「お前の作品、悪くないぞ」とプロに認められた証拠で、自信が持てると思っていたからだ。
「自分の作品が悪くなかった」とさえ思えれば、それだけで満足だと考えていた。でも、いざそのゴールにたどり着いてみると、「もっと走ってみたい」という気持ちが芽生えた。
正直、年齢のこともあり、商業は無理だと思っていた。
たとえば、描きたいものがエッセイ漫画であったり、大人向けのコミックや、ヒューマンドラマ、ホラーならまだ、年齢は関係ないというか、むしろ年齢がいってるからこそ描けるものがあると思うが、私が描きたいのは少年漫画。50歳を超えて少年漫画って……ぷくく(笑)って自分で笑ってしまった。昔から描いていて現在その年齢ならわかるが、50歳超えて少年漫画の新人賞を狙うなんて…と。
でも、名刺を下さった方は私の漫画の中に何かを見てくださったのだと思うし、それならできるとこまで走ってみたいなと。
現在は新人賞にむけてネームを作成中。
そして、「誰も興味持ってくれないからもう出店やめる!」と拗ねていた私ですが、週刊少年ジャンプ含む数社から名刺をいただいたことで俄然、自信がついたので次回のコミティア151(2025年2月16日)もまた出ることにした←調子いいな、おい!
2025年の目標は、願わくばどこかに自分の作品が掲載されることを祈っている。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。