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友と清濁合わせ飲む

日曜日もあっという間に終わりますね。


天気は今一つな土日でしたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。





そんな中、今日は久々にこのコーナーをやりたいと思います。




ストレスジャンププール、略して「#SJP」のコーナーでは、
線路ではなく"不思議なプール"に飛び込むと、思い描いた世界に
ひと思いにジャンプできるというフォーマットの元、
各々、好きに小説を書き殴るということをやっていますが、
今回は、こちらの作品をご紹介したいと思います。




団子虫丸 さんの私小説「ゴリラの惑星とゴリラピクニック」より、
先日ご紹介した「⑥-2再会」編の続きで、「⑥-3差別」編です。







ゴリラの惑星で、ゴリラの友人と「バナナ食堂」に向かった主人公。


そこで彼が見た光景は、このようなものでした。





"不穏を感じながらも、バナナ食堂に、おれとゴリラは着いた

入店すると、罵声が飛んできた!


「オイ! ゴリラが、魔酢苦もしないで、入ってくんじゃねーよ!」


彼女と同じで、魔酢苦をしていない、ゴリラは異質だとは、


思っていたが、、、バナナ食堂と書かれたエプロンをした店員から、


怒鳴られている光景に、衝撃を受けた…"





"メニューが運ばれてくると、おれとゴリラでは、違うものだった


どういうことだ…


「人間に同伴して貰っても、ゴリラはバナナを頼めないのさ。


法令で、決定されたからな。


オレの口から注文すると、また揉める…


悪いが、お前さんに代わりにバナナを、注文して貰ってもいいか?」


「ああ、それは、構わないが、、、これって…」


その先は、口に出来なかった"





国が違えど、星が違えど(笑)、社会のありようは食卓にこそ現れてきます。


同調圧力と、差別意識。


この国の人間関係は、ほぼこの2つによってできているといっても(笑)、
もはや過言ではないという程の、閉塞感に満ちた社会だと感じます。




各人の生き方は、0か100かではありません。


他者と比べると、ありとあらゆる面で各々にズレがあり、
彼らが自由に生きることで、社会にグラデーションが生まれて、
どんな人でも自分の居場所を見つけやすくなると思うのですが、
赤か青かをはっきり決めることを強いられるこの社会。


著者の作品は、現実の社会に対する溢れんばかりの思いが込められており、
皆さんの日々の感情に通ずる記載も、多くあるのではないでしょうか。





さて、社会が混乱に陥る中で、主人公が(地球で)交際している相手とも、
考えが合わずに、すれ違いを感じていた所で、
食事を共にするゴリラの友人から、こうした言葉を受けます。






"「わかっているつもり、知っているつもりのことが、実は違っていたら、


心に強い衝撃を受けるじゃろう?


"そんなはずはない…"


"まさか…"


"そんなことが…"


と、、、


聞きかじりを信じ、知ったかぶりをしている方が、


本当の事実や想いを、知らずに済むからな。


どちらを選ぶかは、本人が選択して決めることじゃ。


いいもわるいもないし、だれにも責められないさ…


それほどに、生きるのが苦しくて、困難な状況に皆、立たされている…」”





”「今までの話しも、オレと会ったことも忘れて、


生きたい様に生きても、いいんじゃないのか?


今のお前さんと、気が合う女性も、いるだろう?


過去のお前さんを無理に取り戻そうとしたり、


執着しなくても、いいんじゃないか?


幸せや生き方は、1つじゃないしな…」”





こうしたご時勢の中で、学校や職場のみならず、家庭内でも、
様々な意見の違いや、諍いなどが生じてくることと思います。


ワクチン一つ打つのでも、各人の考えや情報の差によって、
行動にも180度違いが出てくるように思いますが、
皆さんのご家庭、ご家族の方などはいかがでしょうか。





ただ、上記のゴリラの台詞でもあるように、
ご自身でどう生きるかの選択は、あくまでもご自身でされるものです。


盲目的に周囲と同調したり、誰かを差別するのではなく、
自分の人生も、他人の人生も尊重するような考え方が、
各人に求められてくる社会情勢であるように感じてなりません。





主人公は、目の前に広がる異常な程の差別社会や、
考えが異なる交際相手との付き合い方などに困惑しながら、
物語は次回へと続いていくこととなります。


詳しい内容は是非、上記の記事をご覧になってみて下さい。





以上、団子虫丸 さんの私小説「ゴリラの惑星とゴリラピクニック」より、
「⑥-3差別」編を、紹介させて頂きました。






皆さんも、ご自身の中でマグマのようにたまっている感情を、
「小説である」と言い張り(笑)、一本執筆されてみませんか。




「#SJP」タグを付けてご投稿頂けましたら、
私のnote上で、奮ってその内容を紹介させて頂きます。





皆さんを素敵な世界に運ぶ”不思議なプール"は、
夏が終わっても「年中無休」で営業しております(笑)。

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yomogida4
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