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「ののはな通信」感想文
三浦しをんさんの「舟を編む」が大好きで、大好きな辻村深月さんの帯を見て、あらすじを読まずに文庫本を即買い。
読み始めるとすぐ違和感。女子高生なのになんでLINEじゃないの?
すると「日出処の天子」だの「怪人21面相」だの、50歳の私の記憶にギリ残る古臭いワード。
なんだ、昔の女子高生の話か。
読み進めると、「おいおい、まさか手紙のやりとりだけで話を最後まで進めるつもりー!?」
結局、そうだった。
ののとはなの二人の心情がゆっくり描かれてるなぁと思ったら、急に、ビックリ、いや裏切り、いや爆弾とも思える展開に何度も襲われた。
「ののはな通信」っていうほんわかした題名にも裏切られた。
深い。深すぎる。
ののとはなの深い心の繋がりだけでなく、様々な立場、人間関係、狭い社会の中での、それぞれの気持ちの揺らぎや核心。それを、手紙やメールのやり取りだけで。
スゲー作品を読んじゃった。