見出し画像

大切な人にプレゼントしたくなる本の話〜糸井重里『ボールのようなことば』

かおりさんへ

こんにちは。
とある場所で、「大切な人にプレゼントしたくなる本」として手に入れたこの本。どのようにして出会ったかについてはいずれ、「しゃべりたいふたり」でじっくり書く予定なのだけど。ちょっとフライングで糸井重里さんの『ボールのようなことば』について書こうと思います。

糸井重里さんは言わずと知れた偉大なコピーライター。私が若いころにはTVでもよく見かけたし、「ほぼ日」の人としても有名。この本は、彼のことばを若い人にも知ってほしいということで年に一回発刊されていた本の抜粋版として、まとめられたものらしい。

糸井さんのつぶやきというか、思ったことを短い文章でまとめたものなのだけど、余白が多くて、ペラペラページをめくっているとその日の自分にすっとなじむことばに出会える。それは、毎日同じことばなわけではなく、前日は響かないというかそんなもんかな?と思ったようなことばが今日はしっくりくるというそんな本。

かおりさんが前回言っていた、就寝のための本の条件「1.すでに読み終わっていること(続きが気にならない)2.ドラマチックすぎず、感情を揺さぶられすぎない(興奮しない)3.軽い(手が疲れない)」を満たしている本だと思うわ。

まあ、ことばがあまりにもピッタリきちゃうとうっかり「感情が揺さぶられてしまう」かもしれないけどね。でも、静かに思いを馳せていれば、そのうち眠れるような気がするわ。

今日の私に響いたのは、このことば。

等身大のままできることを、
ちゃんとやっているうちに、
上昇するらせんのように進歩はするものさ。

P53より

人生、半世紀も生きていると、うまくいかないこともたくさんある。でも、無理せず、できることをできる範囲でやり続けていれば、少しずつは前に進めるんだよと言われたような気がしました。

本の余白が「思考」の余白につながるようなところがあって、心が休まるというか自由度が高い印象になっているのかなと思います。

「若い人にこそ読んでほしい」と書いてあったけれど、50を過ぎたわたしにもちゃんと伝わることばたちでした。そして、ちょっとその余白を母にもお裾分けしたくなって、Amazonでポチッとしてみました!

わたしはついつい読んでる本をそのままベットに持っていきがちなのだけど、この本は快眠のための本としてベットに持っていってみようかなと思いました。それでは、また。

2024年11月1日
やすこより


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集