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新聞社の「広告」の仕事ってなんだろう?

 こんにちは、人事部採用Gの相原綾乃です。今回は、これから始まる各職種のインターンシップを前に、7つある職種を紹介する第二弾として、ビジネス職(広告)の仕事を紹介したいと思います!
 読売新聞の新卒採用は7職種の職種別採用を行っていて、配属は確約されています。そのため、ミスマッチが起きにくいのが特長です。
 その中でビジネス職(広告)はどんな仕事なのでしょうか。新聞紙面を広げると、食品、金融、書籍、ファッションブランドなど様々な新聞広告を目にしますよね。こうした紙面での広告展開だけではなく、そのビジネス領域は近年、デジタル広告やリアルイベント、オンラインセミナーの開催、SNSでバズる仕掛けを考えるなど、多方面にどんどん広がっています。創刊150周年を迎える読売新聞の信頼性をベースに、読売グループの力も活用しながらクライアントの課題解決をする仕事に進化しているのです。考えるだけでなんだかワクワクしませんか?
 では早速、ビジネス職(広告)の全体像や24年入社の社員3名の話などをご紹介しましょう!


ビジネス職の仕事って、一体?

 まず、ビジネス職(広告)は一体どんな仕事なのか。社員が所属するビジネス局の組織図を見てみると、大きく3つの部門に分かれています。それをもとに簡単に説明していきましょう。

                             ※2024年7月時点での組織です
 

 一つ目は、営業部門です。上記の表の通り営業部門は業種別にビジネス1部~6部に分かれており、各部員が担当業種のクライアントと向き合っています。営業部員は日々の提案やコミュニケーションを重ねることで、そのクライアントが抱えている課題の解決にともに取り組みます。
 クライアントの要望を聞き取り、予算など条件に応じた仕掛けを提案し、紙面のほか、さらには、読売グループ企業(よみうりランドや読売巨人軍など)も含めた読売新聞のリソースをフル活用して展開していくことが腕の見せ所です。

 次に営業戦略部門です。新規事業や営業部門を横断した企画の推進、広告効果の測定、予算作成、売上・経費の収支管理などを担います。まさにビジネス職(広告)の縁の下の力持ちです。

 最後に、バックオフィス部門です。営業部門がクライアントから受注した広告をその要望通りに掲出するために社内関連部署と調整を行い、また、広告内容が読者を誤認させることがないか、広告法規、公序良俗に違反していないか等のチェックをします。広告を間違いなく効果的に発信する最後の砦と言えます。
 
 このように、営業はクライアントに課題解決策を提示し実行するために現場へ出向き、戦略部門、バックオフィス部門をはじめとした社内関連部署と連携を取って業務を進めます。

 2023年にイノベーション本部という組織が発足しました。それまで社内の複数部署に分散していたデジタル担当部署、中央省庁・地方自治体のプロポーザルを担当する部署、クリエイティビティな戦略を立案するブランドスタジオ等を集約した組織です。同本部にはDX推進職も在籍しています。読売グループが保有するIDデータを活用した施策など、クライアントの課題解決に向けた提案をビジネス職(広告)社員と協力しながら立てることもあります。ビジネス局とイノベーション本部は日常的に力を合わせる組織で、この二つの組織間でビジネス職(広告)社員の人事異動があります。

広告が世の中に届けられるまで

 ここからは、「よーし、読売新聞のビジネス職を就職先として目指してみるぞ」と思った人向けに、具体的に仕事をイメージしてもらえるように書いていきます。

 広告が世の中に届けられるにはどのような過程を踏んで仕事を進めていくのでしょうか。大きく4つのステップがあるかなと思っています(※あくまでも一例です)。

 まず1ステップ目は、「企業の課題や社会的テーマの掘り起こし」です。担当企業へのヒアリングや広告会社との情報交換、新聞、業界紙などを通して情報を収集します。時には雑談等からクライアントの課題を知ることもあります。
 
 2ステップ目は、「企画立案」です。企業の課題解決のために読売新聞は何ができるのかを考え実行することが使命です。そのため、企画立案の際は、他部署やグループ企業などを巻き込んで検討をする場合もあります。
 
 3ステップ目は、「提案」です。ターゲット企業にアポイントを取り、企画を提案します。一般的には「プレゼン(プレゼンテーション)」や「コンペ(コンペティション、競業他社との競争)」などと呼ばれるので聞いたことがあるかもしれませんね。創意工夫のある企画を提案したり、その意義を伝えたりします。真剣勝負です。広告会社と一緒に提案することもあります。

 4ステップ目、晴れて提案が採用されると、最後は「実施」に向けて動き出します。新聞広告はもちろんのこと、イベントの運営やウェブページの制作、オンラインセミナーの実施など、「読売新聞の力」をフル活用してクライアントの課題解決を目指します。

 例えば、読売新聞が手掛けるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本ラウンド開催の際には、大会の盛り上げ策として、新聞8ページ分(表裏)のダイナミックな別刷り広告(パノラマ広告)を制作する企画を立案しました。「侍ジャパン」のオフィシャルパートナー企業に提案し、協賛が決定。パノラマ広告を一部エリアに折り込んだほか、実際に試合が行われた東京ドームでの配布を行いました。

 タイムリーな話題を企画として提案し、読売グループが持つリソースを生かして実施できることは、この職種ならではの魅力です。クライアントと新聞社の間に立ち、言わば「プロデューサー」のような立場でする仕事が醍醐味です。世の中には、読売新聞のビジネス職(広告)社員が手がけた広告が多くあります。ぜひ注目していただければ嬉しいですし、その展開手法に想像を膨らませていただくのも面白いかもしれません。

新入社員3人にインタビュー

 ここで、24年春、ビジネス職(広告)として入社した池谷和輝さん、藤井菜摘さん、高橋雄大さんの3人に仕事や就活のこと、日常生活を聞いてみました。

Q.読売新聞のビジネス職を選んだきっかけを教えて下さい。
池谷:大学時代サッカー部に所属しており、コロナ禍で財政危機だった状況を打開するべく、スポンサーを獲得するための広報活動を行っていました。そういった経験から情報発信を通して人を惹きつける事にとても興味を持ちました。就活を進める中で、読売新聞の事業の幅広さやインターンで接した社員の人柄の良さに触れ、志しました。
藤井:人を動かし何かを伝えることができる広告業界に興味がありました。メッセージ性の高い広告を読売新聞という150年間培ってきた信頼の元での発信力と影響力の大きさに感化されました。
高橋:大学時代のゼミでマスコミュニケーション論を受講していて、世間に広く影響を与える仕事をしたいと思うようになりました。読売新聞のサマーインターンシップ「ビジネス職(広告)カフェ」に参加して、世の中に広く影響を与える事ができる「新聞社」ならではの面白さに気づき志望しました。

 
先輩から営業のノウハウを教わる池谷さん

Q.インターンシップに参加して学んだことはありましたか?
池谷:新聞事業だけでなく、スポーツや文化など幅広い事業展開を行っていることに驚きました。誤った情報が溢れる現代で、信頼性のあるニュースを届けることが重要であるのと同様に、広告の信用性、信憑性を担保することの大切さを感じました。
藤井:ビジネス職(広告)カレッジ(←これは2デイズのインターンです)のワークで、今では先輩であるビジネス職(広告)の社員と、実際に営業に同行しました。クライアントに広告を社会に出す意義や効果を丁寧に説明する姿勢を間近で見て、営業の大切さを学びました。他社ではここまでのことを体験することができなかったため、とても印象に残っています。
高橋:若手社員でも多くのクライアントを抱えて仕事をすることができると思いました。若手でも裁量権があることを知り、読売新聞ならば自分の可能性をどんどん広げられるのではないかと思いました。

 
クライアントとのオンライン会議に臨む藤井さん。時折、笑みもこぼれます

Q.選考に向けてどんな対策や準備をしましたか?
池谷:大学の図書館で全国紙を見比べて、掲載されている広告の意義を考えました。その中から印象に残った広告をピックアップし、なぜこの広告を新聞で掲載しようと思ったのかを考えることに力を入れました。
藤井:面接対策に力を入れました。なぜ読売新聞のビジネス職なのか、同業他社との違いを比較しながら、志望動機に根拠を持たせることに注力しました。面接では私の思いを100%伝える事ができ、全力を尽くせました。
高橋:自分がこの会社でやりたいことを明確にするために、積極的に社員と交流を図りました。気になることや心配事はどんどん質問をして、自分のやりたいことがこの会社でできるかどうか、ミスマッチが起きないかを確認しました。

 

Q.今はどんな仕事を担当していますか?
池谷:ビジネス5部で流通や住宅関連業種を担当しています。今は先輩の後ろに付いて仕事のノウハウを日々勉強させてもらっています。
藤井:ビジネス3部で出版やエンターテインメント業界担当です。日々広告会社と連携を取りながらクライアントに提案をしています。先月、新規案件を獲得してとてもやりがいを感じました!
高橋:ビジネス1部で化学とコンサルティング会社などを担当しています。今年の10月23日の「化学の日」に合わせた企画に向けて数十社のクライアントと連携をとりながら準備を進めています

 
高橋さんは担当企業が協賛する読売新聞社主催の展覧会「神護寺」を前に、パシャッ!

Q.内定時から3人はとても仲がいい印象がありますが(笑)
池谷:ランチによく行きます!何でも話せる仲なので、仕事を忘れてリフレッシュができる時間だなと思っています。
藤井:同期3人のチャットがあって仕事のことなどを共有しています。雑談もありますが(笑)
高橋:それぞれが最近知ったことを共有してくれて、初めて知ることも多く、勉強になって助かっています。
Q.仲良し同期3人、お互いどういう存在ですか?
池谷:同じスタートラインで仕事を始めたので、仕事でつまずくところが一緒だったりして、2人とは共感することが多いです。良き相談相手ですし、頼もしい同期だなと思っています。
藤井:気軽に相談出来る相手です。ビジネスマナーや仕事の進め方など2人から学ぶことが多いため、リスペクトしあいながら良好な関係を築いていけたらと思います。
高橋:友達のような存在です。今まで研修など3人で行ってきました。苦楽を共に乗り越えてきた仲間なので、これからも大事にしていきたい存在です。

 

 3人のような切磋琢磨ができる同期がいると、心の支えになったり、時には愚痴をこぼしたりしながら、毎日楽しく仕事が出来るのでないかと思いました。


3人で仲良くランチ。いい笑顔です!

取材後記

 今回はビジネス職の業務内容から新入社員の話まで内容盛り沢山でご紹介してみました。紙面だけにとどまらず、クライアントの課題を解決する多様な手法のソリューションを展開することで、より社会を豊かにできることがこの仕事の魅力ではないでしょうか。そして、社会的な反響もとても大きく、それもやりがいの一つです。
 今後、読売新聞では東京や大阪など各地で説明会を開催していきます。ビジネス職出身の人事部員が参加することも多いので、その際はなんでも聞いてください。
 また、12月頃からは本選考も募集開始予定です。それまでにも、人事部採用Xなどで情報発信をしていきますので、企業研究をしてくれたら嬉しいです。マイページ登録がまだの方も、採用ホームページから登録してください。メールで各種情報をお届けしていきます。
 それでは、みなさんとお会いできるのを楽しみにしていますね!

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                 (所属・肩書は取材当時のものです)
取材 相原綾乃


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