【子育て】#11 黄疸との闘い②~母メンタルとは~【はじ赤】
前回の続き。
退院の日、娘の黄疸の数値を警告された嫁氏(よめし)。
対策は母乳やミルクを沢山飲ませることだけ。
しかし、起こしても起こしても寝続ける娘に悪戦苦闘。黄疸数値はさらに上がってしまい、翌日も数値が上がるようだったら入院を宣告される。
24時間の勝負で不眠の授乳を行った結果はいかに!
新生児黄疸を通じてインストールされた、母親メンタル。
母は強しなんていうけど、恐らくは最初から強いわけではない。
今でこそネット社会であり、共有の場はそこかしこにあるが、一昔前は情報は限られた場所にしかなく、手軽なものではなかったはず。
同居世帯は多かったはずだから、義母や実母からだいたいのオリエンテーションはあったのかな?
けども世帯全員にとってイレギュラーとなったときにはちょっとシンドイよね。
だから必死に調べ、医者に通い、子の顔色を随時チェックして経験値を肥やしていくんだろうなあ。
令和の今、嫁氏が感じることは、情報のすみ分けが少し困難であること。
1.【布おむつ、白湯、母乳最高!】の時代の育児ナレッジ
2.医学書にはない【ママたちの間でできてしまった造語】
3.月齢による発達のズレ
このあたりは、育児する上で翻弄されやすい。
現に翻弄されまくった。
ひとつずつ解説してみようと思う。
1.【布おむつ、白湯、母乳最高!】の時代の育児ナレッジ
育児における医学は、たびたび更新されていて、ウン年前のものは覆されていることが多い。
たとえば
沐浴終わりには白湯を飲ませよ!というものは、現在は月齢~6ヶ月までは母乳やミルクからえられる水分で充分足りており、特に飲ませなくても大丈夫とされてるみたい。
寒そうだから靴下は必ず履かせよ!というものは、赤ちゃんは手足で体温調節をしており、そこで体温を逃がしたり閉じ込めたりしている。靴下を履かせるとそれを妨げることになり、うつ熱を発生してしまった場合は体温がどんどんと上昇し、危険な状態になりうる、みたい。
と、こんな風ですが、ある目線から見ると
「喉乾いてるのにかわいそう」
「寒いのに靴下も履いてなくてかわいそう」
と、あられもない方向にいく可能性がある。ここはコミュニケーションで回避しなくてはいけないところ。
(減るもんじゃないしとりあえずその場では白湯飲ませるとか、履かせといてあとで脱がすとか、今はこうなんですよと説明するとか)
2.医学書にはない【ママたちの間でできてしまった造語】
医学的に証明されていない赤ちゃんの行動が、めぐりめぐって症例のようになってしまっている事が多々あるよう。
たとえば【睡眠退行】
これは、生後半年くらいになると今まで寝ていた赤ちゃんが寝なくなってしまうことを指すらしい。我が娘は今7ヵ月近いが、夜はグースカと寝て、明け方足をバタバタしつつグースカ寝て、なんとなーく朝に起きる。
こういったものは、赤ちゃんによるんだろうな。
あとは、マタニティの話になるが【後期づわり】とかこの辺なんかも造語らしい。
とくに後期だからと言って発生するつわりではなく、ただ胃が押しやられていることを指すみたい。
この辺は、ママたちの悩みの共有としてわかりやすい造語で良いと思うけど、「一般的な病」的な認識で下手にキーワード検索をすると、エビデンスを持たないメディアが恐ろしい記事を書いてたりするので、注意が必要だった。
3.月齢による発達のズレ
音のする方向へ顔が向く、声をかけると笑う、指しゃぶりをする、首が据わる、腰が据わる、寝返りをする、ひとりすわりをする、ずり這いを……
などなど
発達は月齢によってアベレージ化されている。
それに属さない子は「発達遅れかも」と焦ったりする。
我が娘も発達に関してはアベレージから外れ気味。ちょっと焦る。
こんな感じで1~3のように、実証されているモノから少しズレた情報というのが、我々の親世代や閉鎖的な(?)病院、SNSに精通しているママなどなどが各々もっている。
鵜呑みにしてしまうと、なかなか躓いたりする。注意。
とくに産後はホルモンバランスが崩れているから、ひとコケで労力100倍(当社比)。注意。
(※嫁氏が医師や保健師から聞いたものを書いていますが、実際には違うということも大いにあり得ます。これを見た後もご自身で調べるなどしてくださいね!)
さて、今回の壁であった「新生児黄疸」。
前回ちょちょっと引用記載しましたけども、それでも「どーゆーことよ?」となっていた私。
Youtubeで詳しく説明してくださってました。
ーー!以下の文章は引用ではなく、嫁氏が動画を見てまとめたテキストですので、把握違い等ある可能性があります!ーー新生児黄疸とは、赤ちゃんが生まれた時に不要になった赤血球がビリルビン(黄色)という成分になり、肝臓に送られて処理をされ、そのあと腸に送られて便として排泄されるが、肝臓が処理しきれず、残ってしまう。そのため、肌の色が黄色くなる「黄疸」という状態になる。通常は5日程度で治っていくが、まだビリルビンが肝臓に残り続けている場合、脳に移動していく。脳にビリルビンが溜まってしまうと、発達を阻害されてしまう可能性がある。阻止するためには便として大量に出させる必要がある。
マタニティの時からずっと見続けている助産師hisakoさんの動画。
妊娠出産育児に関しての様々なことをエビデンスと経験のもとに解説してくださっています。
この動画に気づいたのは、娘の黄疸が治まってからのこと。
もっと早くに気づいていれば私の気ももっと楽だったであろう。
前回もちょこっと書いたけども、しんどかったのは医師の対応だった。
圧迫面接のような一方通行のやり取り。
hisakoさんもいくつかの動画で、医療従事者の立場から言及していますが、
もっとママの気持ちに寄り添ってください。
もっと説明してあげてください。
そうなんです、もっと説明ほしいんです。
質問には答えてほしいんです。
とはいえ。
そんな高圧的な医師は小児科じゃなくてもたくさんいるし、
古い知恵を武器に、攻撃してくる先輩方もたくさんいる。
その層とのお付き合いと、
子の心体的な状況のアップダウンに比例して動く親のメンタルの舵取り。
頑張りすぎないようにするバランス調整。
今のところ見える母親メンタルとは、そういうもののような気がする。
今回の新生児黄疸を通じて、すこし母メンタルに筋肉がついた。
それは、わたしがいろいろと調べたり授乳タイムスケジュールを頑張ったことと同じように、
それをフォローしてくれた夫、共感の意を示してくれた友人、気持ちを救い上げてくれた(ジジイじゃないほうの)医師。
彼らの助けがあってのもの。ありがとう。
母、頑張ります。
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