バリ島で真剣に泥あそび! Mepantigan Bali
「イッテQ」というTV番組で
先日デヴィ夫人たちがバリ島に来て、
うなぎのつかみ取りをしてた泥水の田んぼ。
実はそこはただの水田じゃない
すごくおもしろいところなんです!
稲が植えられることはなく
うなぎの養殖をしているわけでもなく
そこはMepantigan専用。
Mepantigan(ムパンティガン)とは、
バリ語で叩きつけるという意味で
水田で行われるバリ島に伝わる武術のこと。
そのバリ島の伝統文化を守るため
継承者の一人、Pak Putu Witsenが創り、
地元の子どもたちが学び、
世界中の人々にも知ってもらおうと
楽しく体験できる場所になっています。
その辺の田んぼで勝手にやったら怒られますからね。
明るいバリ人の気質を持ったPak Putuは
エンターテイナーとしての素質もあって
自然環境を尊重するこの島や
他のインドネシアの島々の文化を合わせたりして
とっても楽しいアクティビティーになっているので
面白いもの好きの観光客がたくさんやって来ます。
パプアの衣装をつけて太鼓を叩いて踊ったり
竹を使って遊んだり、、でもやっぱりメインは泥!
Mud wrestling(泥レスリング)と訳されていて、
ムパンティガンの人たちが真剣に戦うと格好いい。
必ず、太鼓やドラの音を響かせながら
独特なリズムの中で行われます。
でも実際、ぐちょぐちょした泥の中では、
普通に歩くのもままならないし
汚れたら嫌だなって思うし
泥しぶき受けたらぎゃーとかなるし
顔が泥だらけになったらつい笑ってしまうし
なかなか大変、、笑
そんな時は真剣に叫ぶ!
「Sing Ken Ken, Sing Ken Ken, Cang Katos!」
「気にするな、大丈夫頑張って、強い!」
子供のころ、公園の砂場でしたどろんこ遊び。
汚さないで〜とつい言ってしまうお母さんの気持ちは、母としてよーく分かります。
でも、ここでは思う存分泥んこになってOK!
雨の中、傘をささずに大きく手を広げて雨に濡れたことありますか?
めっちゃくちゃ気持ちいいです!
傘を忘れてびしょ濡れになったら不快だけど、
自ら自然と一体になった時に感じるのは心地よさ。
柔らかく安全な泥の中で思いっきり遊ぶことで、
現代人が抱える日頃のストレスを解消して
何も気にせず遊んだ子供の頃を
忘れてしまった自然との繋がりを
思い出す。
自然を恐れず、自分を信じ、一体になる
そういう体験ができる場所だと思います。
Pak Putuは独自に空手や柔術なども取り入れたりしているそうですが、ムパンティガンには、
日本の武道と同じように戦いのテクニックがあり、
相手に対する敬意など精神的な教えもあります。
子どもたちにもその精神を学んでもらえるよう
有名なグリーンスクールでのイベントに招かれたり
インター校のアフタークラスなどをやってたりも。
空港やイミグレでボーっと待っていると
Mepantigan Baliの映像が流れたことがあって
そんな有名だったの!ってびっくりしたのですが、
国もこの伝統文化を保護しようとしているようで
島の他の場所で練習ができるようにも
整えているそうです。
あまりよく知らずに3年間通った経験を
とりあえず、書いてみたいと思います!
百聞は一見にしかず。
まずは彼らのインスタを↓
この記事のリール動画はこちら↓
なぜ、泥遊びを?
初めて行ったのは2020年の終わり。
コロナ禍でStay Homeの真っ最中だった頃、
ママ友に誘われて行ったのがきっかけでした。
娘の学校はまだ週3日登校とかで、
ビーチすら閉まっているところも多かった頃。
私自身も仕事で飛び回る生活から一転
平日はパソコンにかじり付く日々、
ある土曜の朝、google mapを頼りに行ってみることに。
場所はサヌールとウブドの間くらいの
バトゥブランという地区。山奥という訳でもない。
しかもごく普通の住宅地の奥。
本当にここであってる?と思いながら、
普通の住宅地の路地をおそるおそる進むと
車を誘導してくれた、もじゃもじゃ頭のおじさん
それがPak Putuでした。
木が生い茂り、泥の蓮池もある
昔ながらの住居といった感じの佇まい。
もうこの時点で、なんだここは〜!って
ドキドキワクワクしたのを今でも覚えています。
ここでムパンティガンの練習が始まりました。
厳しくもお茶目なPak Putuのレッスン。
子どもたちはすぐに大好きになったし、
ママにとっても、待ち時間の森林浴が気持ちよく
ここに来るのが癒しのようになり、
気づけば毎週行くのが楽しみになっていました。
さて、メインの泥んこレスリングは
さらに奥の水田で行われるのですが、
バリ島で産まれ育った子たちでさえ、
泥は嫌だと、最初かなり渋っていて
入れるようになるまで、時間がかかりました。
そういえば、娘は赤ちゃんの頃、
何も気にせず食べ散らかしたりするのに
ビーチの砂が足の裏につくのはすごく嫌がっていたっけ?
小さい頃ってそういうのあったりしますよね。
今でもプールの方が好き。
ビーチがこんなに近いのに、そういうバリっ子結構聞きます。
中に入り、歩いてみるところから始まり、
最初はうぇ〜とか言いながら
慣れてきたら意外と楽しいねーってなり、
技の練習と並行して、少しづつ入れるようになり
いつの間にか、こんなに走れて
投げ飛ばせるようになっていました。
(華麗に投げ飛ばされてくれる優しいスタッフさん)
その他にもちょっと日本にも通じるような
竹を使った昔懐かしい伝承遊びをしたり、
(簡単に見えてなかなか難しい!)
馬に乗ったり、弓矢をしたり。。。
時には田んぼでタニシを取って食べたりも!
*詳しくは、最初にリンクを貼った
リール動画に載せています◎
馬には最初、鞍なしで乗っていて
男の子たちは痛い痛いと大変そうでした、、笑
手綱もなしで乗ることもあったので、
理由を聞くと、馬のたてがみを引っ張れば馬は分かるし、それが自然な乗り方なのだと。
とことん自然にこだわって、
それで乗りこなすPak Putuは格好良かったです。
伝統に則りながらも
いつも新しいことを探していて
毎回同じことはしないという
クリエイティブさも持ち合わせている人。
月に1回ほどは、課外授業のような感じで、
別の場所に行って練習をしたり、見学したり。
ミツバチの巣を見せてもらったり、
滝や遺跡にも連れて行ってもらいました。
今は課外授業はやってないかもしれませんが、
とにかくそのバイタリティーがすごくて、
教えてもらえたいろいろなことに
感謝しきれないほどだなぁとつくづく思うのです。
コロナがあけた今、
彼らが忙しそうなのと、娘が大きくなったことで、
通うのは辞めてしまいましたが、
家族でバリ島に遊びに来られる方などで、こういった体験教育に興味がある方もいらっしゃるのではないかと思い、今さらですが彼らへの感謝の気持ちと娘にはしっかり覚えていてほしいという想いからリールを作り、このnoteを書いています。
なかなか写真と動画を引っ張ってきたりが面倒で、後回しにしていたのですが、うなぎをつかむデヴィ夫人を見て今やらねば!と決意。
改めてこうやって書くにあたり、
ちょろちょろ調べたりすると知らなかった
へぇ!と思うこともいろいろ知れて、
感心しつつおもしろかったです。
ちなみに
別で予約をした場合だと思いますが、、
ケチャとバリダンスのショーが始まったことも!
また、レスリングはちょっと、、という方は
スパが受けられたりもします。
リラックスするには環境要素が大きいですから、
かなり解放されますよ。
サウナの後に入るバスタブも作ってました!
そしてシンプルなとってもおいしいごはんも作ってくれます。
こだわりの材料で愛情たっぷり感じられて
ほんと美味しかったです。
と、日本人にはあまり知られていない場所ですが、かなりおもしろいところなんです。
バリ島に来られたら、Mepantigan Baliで
この島の伝統に触れてみてはいかがでしょうか。
気になった方はぜひ彼らのインスタから
連絡してみてくださいね!
ありがとう、ムパンティガンファミリー♡