UEFIをいじってAMD EXPOを有効化してみた!シリーズ①
AMD EXPOって?
先に答えを言ってしまうと「メモリ速度を簡単にアップさせる機能です。」で理解できた方は以降の解説を読む必要はないかもしれません。
ただ、メモリが動作する仕組みについても知っておいたほうが応用が効くこともありますのでぜひお付き合いください。今回ようくんが作ったPCにはこちらのメモリが搭載されています。
ゲーミングPCによく搭載されるブランドですね。こちらのメモリは「AMD EXPO」と呼ばれる機能に対応しておりまして。要はメモリのオーバークロック(速度アップ)のことです。一方、intelにも同様の機能がありこちらは「intel XMP」と呼ばれています。
メモリによってどちらかに対応しているか、または両方に対応しているかが異なりますので、もし「AMD EXPO」「intel XMP」を試してみたい方はご購入される際はよく確認しましょう。
※intel CPUなのに「AMD EXPO」だけ対応しているメモリは選ばないでね!(逆も然り)
また、マザーボード側も対応されている必要がありますので製品ページを確認しましょう。ようくんが使っているのはこちらになります。
普段はあまりマザボのことは気にかけませんが、ファン設定とか今回のようにOCするときにUEFIのUIが分かりやすいのは助かります。マザーボードは、ASUS/MSI/ASRockから選んでおけば間違いないでしょう。
メモリについてゆるーくおさらい
さて、メモリって何のために存在するデバイスか考えたことはあるでしょうか?PCにあまり興味がないと「とりあえずPCに必要なパーツで、容量が多いほど良いヤツでしょ」と思われる方は多いでしょう。
その通りです。ですが、もう少し正確に言えば「CPUの処理結果を一時保存するためのデバイス」となります。
はい??
となる方もいるかとは思いますが、私たちがPCを快適に使えるのはメモリのおかげでもあります。ようくんはいまブラウザでタブを10個開き、バックグラウンドでBGMも鳴らしたり画像編集ソフトも立ち上げています。この時のメモリ使用量を見てみると、9.3GBであることがわかります。
このうちWindowsが5~6GBほど占めています。合計32GBまで使用可能ですが、これが足りなくなるとどうなるか・・・の話はまた別の機会にとして。
さて、先ほど「一時保存」と申し上げましたが、CPUは一時保存した情報を再利用したり次の処理のために使います。このとき、メモリからCPUにデータ転送が行われますが、その転送速度のことをMT(メガトランスファー)と呼びます。メモリメーカーの製品ページには必ず記載がありますので見てみましょう。このMTの数字こそがメモリ速度であり、数字が高いほど高価です。
上記で紹介したメモリ速度は、6000MT/sとありますので、1秒間に最大6000メガバイトをCPUに転送できることになります。
ただ、通常使用の範囲でここまで速度を上げる必要はありません。なんでもそうですが、ある程度余力を持たせておいた方が良いのです。人間常に全力で頑張ることができないのと同じです。(うーん・・・??
そのためかどうかは置いとくとして、このメモリの定格速度は4800MTであり、タスクマネージャにもそのように表記されています。
メモリ速度を上げるとどうなるか
メモリ速度を上げる(つまりMTの数字を上げる)とCPUへの転送速度も上がるわけですから、CPUが処理できる情報量も当然多くなります。そのため、ユーザーが体感できるかどうかは別としてもPC全体の性能向上は見込めます。
最近ではゲームにおいてもフレームレートが重要視されることも多いですし、動画編集であればCPUをフル活用することも多いため、ユーザー需要もあるせいかメモリ業界もこれに追従したのでしょう。
通常、OCは電圧を変更したりクロック数を変更したりして速度を上げつつも動作の安定さとバランスをとりながら実施していくものなのですが、その作業を簡略化して自動でやってくれる機能が「AMD EXPO」「intel XMP」でありメモリメーカーもこれをウリにしてるわけです。
さいごに
ご覧いただきありがとうございました。
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メモリ速度を表す指標としては、他にもCASレイテンシと呼ばれる数値などいくつかの指標がありますが、MT値ほどの重要性はないのでここでは割愛します。
今回は検証というよりはお勉強ちっくになってしまいましたが、次回以降の解説でも重要な知識になってきます。ゲームパフォーマンスを少しでも上げたい人はぜひお楽しみに!
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