池袋の暴走事故から考えさせられた話
以下の記事を読んで思い出しました。複数の死者と通行人を巻き込んだ悲惨な事故でしたね。加害者は先月に老衰のため亡くなっていたそうです。
事故当時、加害者は「車の動きがおかしかった」とあくまでも自分ではなく車のせいだったと主張していたのを今でも覚えています。
当時は「んなわけあるか!」と怒りを覚えたりもしましたが、それよりも今の日本は、高齢者が免許を手放せない社会になっているということも問題なんですよね。
とりわけ地方に住まわれている方にとっては車に頼らざるを得ない状況もあり、車を手放すと生活に支障が出てしまうんですよね。
国は高齢者に対して免許を返納するように求めていますが、できれば多くの方だってそうしたいはず。でも、その後の生活ってどうすればいいの?の問題がクリアにならないから二の足を踏んでしまう。
周りから「そろそろ返却しよう」と言ってくれる人がいれば、今後の生活含めて一緒に考えていくこともできるのでしょうけど、中には誰にも相談できずに一人で生活している人もいるし、自身の判断力の衰えに気づかない方もいれば、聞く耳を持たず頑なに返却を拒む人もいます。
一方で、返却が捗らない原因のひとつに、地方の人口減少が挙げられます。人口減少により列車やバスなどの公共交通機関の本数が減ってきており、移動手段がますます制限されているのが現状です。1時間に1本くればいい方だし、1日に数本レベルの地域だってざらにあります。
こういった現状にも関わらず、
「高齢者になったら、免許を返しましょう」
って言われても、そんなに簡単にはできないんですよね。
私のお義父さんは現在70代でしてありがたいことに身体も元気なので今後も長生きしてほしいのですが、現在も車の免許を持っておりますので、こういったニュースを見る度に心配になってしまいます。
自分から提言するのは難しい、というか、さすがにおせっかいのような気もするので、この問題についてはお義母さんに任せることにしていますが、言い出す方もなかなか勇気要りますよね・・・。
いくら論理武装をして正論を振りかざしたところで、相手にとっては正論ではない・・・・相手にもプライドもあるし難しいところです。