あの夏の思い出一首
公園で遊ぶ子らの目釘付けにする茜色した大夕焼
※2023.6.18 20:27追記
写真は私でなく妹が撮ったものでした。(妹許諾済み)
訂正してお詫び申し上げます。
🌇
今回、本当に本当に悩んで、また、単純に忙しかったのもあり、なんとか滑り込みで参加させていただきます。
▼推敲前(参加首ではありません)
公園で遊ぶ子らの目釘付けに大人はシャッター切る大夕焼
「色」を入れるのが要件ですので、推敲して冒頭の一首で参加いたします。
なぜそれほどまでに悩んだかと言いますと、どの「あの夏」に焦点を当てるか、考えあぐねていたからです。
「タイムカプセル」に入れる「色」の入った作品ということで、大切な思い出を閉じ込めようと、この思い出を短歌に込めました。
私が小学校四年生のとき、燃えるような夕焼けを初めて公園で目にしました。
わいわいがやがや遊ぶ友人、他の子どもたちも、みな、気づけば空を見上げていました。本当にそれほどまでに、衝撃的な大夕焼でした。
「大」は、短歌として整えたいからでなく、心からの「大」です。子どものときに見たから、よりいっそう、広大な空いっぱいに広がる夕焼けに心を奪われたのかもしれません。
子どもたちを迎えに来た親御さんたちも、ガラケーでこの空をなんとか残そうと必死でした。プリクラサイズのガラケーのちょっと粗い写真でも、綺麗さはぎゅっと収められていました。(友人の親御さんに見せてもらいました。)
この空に感動して、私は新聞に投書しました。当時、「投書」というものをよくわかっていませんでした。本当は、新聞に書かれた出来事に対する思いを四百字以内で綴るところだったのです。しかし私は、空への感動をただ綴りました。それを採用し新聞に載せてくださった新聞社の方の寛大さに感謝しております。
この頃から書くことが好きで、今があります。
「あの夏の思い出」、お納めくださいますよう、よろしくお願いいたします。