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yoko hasada
2017年9月6日 20:41
舞台を満開にする、幾万もの桜の木を、今年に入って2度も目にすることになるとは思ってもいなかった。幸せと不幸せは紙一重みたいなもので、ああ言えばこう言う、くらいのもので、生きることと死んでいることもそんなに大差がないんじゃないかと思っていた。でも、確実に、死は存在する。その魂を想い、恋し、悔しみ、もうひとまわり、強くなる。その強さは、涙がでるほどに愛しいものだ。父の魂
2016年10月23日 22:33
なんだかどうしようもなく苦しくて、何度も何度も顔を覆い隠して、深いため息をついた。どうしてそんなこと言うの、どうしてそんなことするの。そんなことの連続で、愛しきれない主人公と自分が、いつの間にか重なっていることに気がついてしまったりして、また深いため息をついた。私の3メートル上くらいから見下ろすカメラのようなものがあって、他人ではないほどよく客観的な私が、あーだこーだ言ってくれたら、もっと
2016年9月12日 13:38
理由をたくさん並べるよりも、「逢いたい」のひと言がいちばん伝わることもある。どうして逢いたいのか、いつ、なぜ。そんな言い訳みたいな言葉はただの文脈を整えるための飾りで、そこに本心があるのかというと、また別問題なのだ。たったひと言を伝えられる、勇気。言葉は自己満足であってはいけない。相手を幸せにするものでありたい。紡ぐひとつひとつの言葉が真心であり、本能であり、喜びや面白さ、
2016年3月10日 17:40
非常に普遍的なものが世の中には存在していて、誰かが誰かを気にしている、という人間同士の循環は、それはそれはロマンチックな世界をうむ。大きな道路に何台もの車が通って、決して鳥の声など聞こえなくて、そんな飽きれるほど冷たい世界でも、それでも人同士が生きる世界の中では、今日も誰かが誰かを気にしている。普遍的な食べものが好きだ。それはあたたかく、いつ食べてもいつ行っても、ある、という絶対的なもの。