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『もしニーチェが短歌を詠んだら』 中島裕介
留学生にすすめたい短歌シリーズ
10冊目は、中島裕介『もしニーチェが短歌を詠んだら』(角川学芸出版)
残念なお知らせをまず致します「いつも世界は不公平です」
歌集はまずこの歌から始まります。入学式で言ってみたいですね。
良いことかどうかと一度は疑ってみるのも悪と思われている
たとえば地球 真裏の地にもいつだって正しく立ってる人がいるもの
疑うことと、立つこと。この両立が難しい。
自らの生の主役でありたいと思うならまず孤独を学べ
恋人と別れ、孤独だと涙を流した学生もいました。
留学生は、孤独の練習生でもあるようです。
意欲せよ! 創造をせよ! それらこそ人を自由にするものである
そう! 欲望が足りないんですよ。
困難に耐えて切り抜け状況を好転させる人の尊さ
そんな人になりたいものです。
疲れたら気晴らしをする? 宗教にはまる? いや、まずはゆっくり眠れ
それな。
そして、この歌集は次の一首で締めくくられます。
行き先の分からぬ道がきみだけに開かれている ひたすら歩め