【腱活の宿題ワーク4】腹筋運動をしなやかにやる方法
今回はしなやかな体幹を作る腹筋エクササイズをご紹介します。
お腹の引き締めや姿勢改善はもちろんのこと、
腰痛と肩こりを解消する効果もあります。
また、背骨を動かすことは内臓の状態も上げてくれます。
ちょっとした意識の方向の違いで効果が変わるのでお楽しみください。
腹筋には力の方向がある
前回までの宿題ワークで、腹筋が恥骨から胸元への下から上に向かう方向を持っていることをご紹介しました。
恥骨に腹筋のはじめの腱があって、胸元に終わりの腱があるということで、下から上の方向性があります。
今回はその方向を具体的に使って腹筋運動していきましょう。
まず、仰向けになったら「恥骨」に力を入れます。
ここには錐体筋という小さな筋肉もあります。
ここを支点として力を入れておきます
腹筋は恥骨から胸元に向かって生えているので、その方向をイメージします。
恥骨から胸元を通った力は頭頂部へ流れます。
恥骨から胸元、頭頂部まで力を流して、放つような意識で上体起こしをすれば、今日の腹筋運動は完成です。
この下から上へと力を伸ばすように上体起こしをすると、「ストレッチしながら鍛える」ということになります。
慣れるまでは辛いかもしれませんが、慣れれば慣れるほどストレッチが効いて、腹筋や背中、首周りをほぐしながら鍛えることができます。
普通の腹筋運動と同じように手を頭に添えて、下から上方向をイメージして、15回2セットほどを目安に力まずに「スイスイ」とやってください。
摩擦をなくして、ほぐしていく意識で。
続けるほど心地良いエクササイズになるのが正解です。
今回、これは避けたい
一般的な腹筋運動は、「腹筋を潰す」ような動きで行うことが多いですね
腹筋を胸元から腹筋に向かって、上から下方向に潰す、縮める。
そして、ツラいのが正解!というイメージです。
機能美の際立つ体型を作りたい方、内臓機能をはじめ自律神経系を良い方向に整えたい方には、この上から下への腹筋運動はおススメしません。
2つを比べてみるとわかりますが、
●下から上の正しい腹筋運動は、
ストレッチの要素があって、体がほぐれる。
呼吸も楽に繰り返すことができる。
●上から下の潰す腹筋運動は、
筋肉を塞ぐような動きで、体が強張る。
呼吸も止める必要があり、顔が赤くなったり、口が塞がったりして、窮屈になる。
というように、体の摩擦を解除するのか、体の摩擦を増やしてしまうのかという真逆の違いがあります。
下から上の方向をスイスイやれるようになる頃には、このエクササイズ自体が肩こりも解消してくれます。
まとめ
これまで錐体筋を意識すること、胸元から力の粒を出すことをやってきて、今回はそれらを生かした具体的なエクササイズとして、「下から上方向の腹筋運動」をご紹介しました。
方向性を正しくイメージするだけでも効果は十分なのですが、恥骨の「腱」と胸元の「腱」と頭頂部の「腱」を結んで動くということにも実は大きな機能が隠されています。
まだお伝えしていない腱の原理原則というものですが、この話はまた後日お伝えします。
それまで、まずは下から上方向の腹筋運動で、体が動ける状態を磨いておいてください。
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横手さだひさ腱エクササイズ
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