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同じところを探しながら、違うところをお互いに面白がればいいんだね

僕ら世代の男子が好きだったアニメって何でしょう??

パッと思いつくのは、やっぱり
ドラゴンボール
幽遊白書
スラムダンク

あたりかなぁ〜

あと、学校での話の定番って、
「昨日の〇〇(テレビ番組)、見た⁉️面白かったよね〜」
だったように思います。

みんなが好きなアニメを好きになり、みんなが見ているテレビ番組を自然に見る。それはそれで、何の違和感もなく楽しかったことを覚えています。

ただ、今の子どもたちはどうでしょうか?
好きなアニメや好きなYouTubeを聞くと、本当に色々な名前を聞くことができます。
「へぇ〜、それってどんなのなの?」
と聞くと、それはもうこれでもかというくらい、そのことについての情報のシャワーを浴び続けることができます🚿(私も日々、浴びています笑)

メディアの多様化や、社会の変化などから、さまざまな手段で、自分の好みのコンテンツを見つけ出しては、かつてのアニメのように1週間待つようなこともなく、どんどんその世界に浸っていくことができますよね。

実際、子どもたちとの会話の中で、大人である私も、昔のものに固執せずに面白い漫画を紹介してもらったり、アニメの話で盛り上がったりできるので、日々楽しいですし、逆にバスケットボールをやっていない子から、「スラムダンク面白いよね!」なんて言われることも…。もはや価値があるものであれば、古いとか新しいという概念もなくなってくるのかもしれないとさえ思います。
NetflixやAmazonプライムで、昔のアニメも見放題ですし、うちの息子も、最近「パーマン」を見て楽しんでいます。

かつては、みんなが見ているアニメやバラエティ番組をひとつも見ない、というのはなかなか勇気のいる行動だと思っていました。

今の子どもたちを見ていると、少なくとも私の周りにいる子たちは、「誰がどんなアニメが好きでも、それが自分とは違っても、何も問題ない。普通。」と考えているように見えます。それは、互いに無関心というよりは、互いを自然に認め合っているという雰囲気を感じます。

たくさんの選択肢の中から、子どもたちは見事に好きなものを見つけ出し、周りと合わせなければならないという緊張感を持つことなく、好きなものを楽しむことができる。

いやぁ、いい時代だなぁ

「自分がハマるもの」がそれぞれに存在して、それぞれに想いを語りながら、共感したり、批判したりしていること自体が、他者と関わる力や自分の思いを表現する力を育んでいる、素敵な学びなんだと思います。

私とあなたは違うけど、違うところがおもしろいし、いいよね。

そんな思いを自然に誰でも持ち、自分の「好き」や「得意」を素直に表現できる学校づくりをしていきたいと思います。

最後に、絵本の紹介をひとつ。

主人公の男の子が、いろいろな姿かたちの宇宙人と出会って、自分にできることとできないこと、その宇宙人ができることできないことを理解していきます。目が3つの宇宙人から、目が2つしかないことを「かわいそう!」と言われたり、盲目の宇宙人から、どうやって目的地にたどり着くかを聞いたりします。
そして、最後に出てくる言葉。この言葉が大好きで、子どもたちにも必ず読み聞かせをしています。

「うちゅうもちきゅうもいっしょだな。おなじところをさがしながら、ちがうところをおたがいにおもしろがればいいんだね。」

一人一人が自分の価値や強みがあることを知り、強みは生かし、弱みは周りに助けてもらいながら、幸せに生きていける世の中を、学校づくりを通して実現していきます!

誰もが「自分を生き切る」世の中に!
まずは自分が生き切ろう!!


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