マレーシアはコロナ期から完全復活?【KL在住の筆者の近況報告】◉日系企業団体の活動が活発化。本業の日英通訳司会のお仕事が増えて来ました。◉「マラヤの日本占領時代」がテーマのお話し会にスピーカーとしてお招き頂きました。
Matahari@マレーシアこと江頭陽子です。
あと数ヶ月でマレーシア在住14年を迎えます。
気付けばこのnoteを3ヶ月も更新出来ておりませんでしたが(汗)
皆様お元気でしょうか?!
しばらく更新出来てなくてごめんなさい(筆者の近況)
かなりの間このnoteはストップしてしまっていましたが、昨年9月頃からマレーシアにおけるフリーランスの本業の仕事(日英通訳やイベントのバイリンガル司会)慌ただしくなって来ました。
現在のクアラルンプールはどこへ行っても人・人・人でごった返し、交通渋滞もコロナ前より酷くなっているような、、、コロナ期に公共交通機関を使うのを躊躇った人たちが車やバイクを所有し始めた、という分析を最近お聞きし、妙に納得しました。また物価も上がっているような、、、外食に行くと、もしかして日本よりも割高?と思うことも。
なので筆者は、仕事やお付き合いで外出する以外は、ほぼ自宅コンドに引きこもり、今もロックダウン時代とさほど変わらない非常〜に地味な暮らしを送っております。(笑)基本的に自炊、暇さえあれば趣味のテニスに打ち込んでおります。
ありがたいことに、このお留守の期間中も、このnoteの読者さんからメッセージを頂いたり、お話し会を開催していただきゲストスピーカーとして呼んで頂いたり、、、とこの自分が書いて来たnoteから恩恵を受け続けております。
今日訪れてくださったあなたもありがとうございます!
好きやフォローやシェアで応援していただけると筆者は喜びます^^
マレーシアでフリーランスの日英通訳やバイリンガル司会を承っています
ここ半年で頂戴したお仕事の内容は多岐に渡ります。
過去10年に比べ、知人を通してお声をかけて頂いたり、SNSを通じてのお問合せも増えて来ております。ありがとうございます。
直近お受けしたお仕事の実績です。
以上に挙げたような内容の動きが活発になって来ており、通訳だけでなくバイリンガル司会の需要も増えて来ております。
出張対応承っております。
(出張実績 : 日本・マラッカ・ペラ州)
上記のリストをご覧いただくと、まるで「何でも屋さん」のような様相を呈しておりますが・・・それには深い事情と理由が背景にあるのです。
日本人のパスポート所有率はなんと○○%にまで下落?!結構みんな困ってる現状
先日、マレー人の日英通訳者さんとイベント会場でばったりお会いしました。彼によると、「コロナ期に通訳者の多くが生計が立てられなくなり、就職したり他の仕事を始めてしまった。今フリーランスで仕事を請け負ってくれる人がとても少ないのが現状なんです」。
日系企業の中には、日本人の通訳者をリクエストされることが未だに多いとお聞きしますが、マレーシア国内の日本人通訳者さんも減っている印象です。
少し前まで、「これから通訳や翻訳などの仕事はAIの発展で無くなる。」と盛んに言われていましたが、最近のお仕事のご依頼の内容をざっと振り返ると、AIでは対処しきれないこぼれ落ちた部分のお困りごとが非常に多い印象です。
人間には感情があります。特に企業内の個人面談などは、相手によってコミュニケーションの質によって、心を開くのか信頼するのか本音で話すのかどうかが決まってくるとも思うのです。常に人としての体温を感じるような話し方を心がけ、常にクライアント様が抱える課題を「自分ごと」として、プロ意識を持って一つ一つのお仕事に向き合っています。
基本的に「困った!」というご相談ご依頼があれば、この地で生き延びた者の宿命?!として、どんなことも真摯にお話しを伺い、なるべく可能な限りお引き受けするようにしています。イベントの司会などをしていると、派手な生活を送っていると思われがちですが、地味なデスクワークもかなり多めです。直近3ヶ月の間には、20年ぶり?!の徹夜を3回ほど経験しました(筆者は40代後半のおばさんなのでリカバリーに時間がかかってしまいますが、、、苦笑)
ところで、皆さんは日本人のパスポート所有率がどれくらいか皆さんご存知でしょうか。実はコロナ前で24%(4人に1人)と決して高くない数字だったのですが、、、なんと最近は17%まで下落しているという調査結果があるそうなんです。
これは大変です。
現在、コロナ期を乗り越えて、海外に残りお仕事を頑張っている皆さんは、とても
貴重な存在なのだ〜〜〜!と、まず自分で自分の肩を、そして隣の仲間の肩をポンポンしてあげてください。これからもそんなに増えない気がします。内向きになりつつある母国日本は、これから海外への輸出や産業発展のために、もっと海外で潤滑油となる人材が必要なんです。
通訳としてお邪魔した企業様からの声
最近、ある日系企業様から現地社員との個人面談の通訳をご依頼された時に頂戴したご感想をご紹介します。
先日講演をお引き受けしました
2023年初頭は毎月定期的に開催していた「平和のためのおはなし会 CROSSING」もそういう事情で休止していたのですが、お声をかけて頂ければ、時間の許す限り伺いお話しさせて頂いております。
去る1月23日(火)午前中にクアラルンプールのバンサー(Bangsar)で開催されたお話し会では、「日本占領期のマラヤ」をテーマに、年表や写真などを盛り込んだプレゼン資料を使いながら約1時間半にわたり講演をさせて頂きました。その後は会場の皆様とディスカッションをしました。
参加者の中には、マレーシア国立博物館(ミュージアムネガラ)やシンガポール博物館でガイドとして活動して来たご経験のある方も数人含まれており、それぞれの歴史観やガイドに込める想いなども共有してくださって、私の方こそ非常に勉強になりました。
終了後の立ち話では
などのご感想をいただきました。ありがとうございました。
お話し会へにご参加くださったから後日届いたご感想
主催してくださった皆様ありがとうございました。
今回は主催者も私も完全ボランティアにて実施しました。
皆様からのご感想が原動力です。
お気持ちのこもった感想を頂戴し誠にありがとうございました。
そもそもなぜマラヤの日本占領期の歴史の講演活動を始めたのか
あるきっかけで(この2018年に起きた件については、これまでも散々書いたのでここでは端折ります)マレーシアに住んでいる日本人の私たちが、この地でかつて何が起きたのかを知らないということは恥ずかしいことだと痛感し、自分のために調べ始めました。コロナ期で仕事がほとんど無くなった時期に時間を持て余していたので、自分がこれまで10年以上費やして来た日英通訳というバックグラウンドで、何か出来ることはないか、と辿り着いたのがこのマラヤ(に留まらずアジア全域)の歴史研究と遺族の方からの証言を残すという活動だったのです。
コロナ期のことはだんだんと風化して行っている気がしますが、、、
「あの頃をきっかけに生き方や物事への向き合い方が変わった」
という人に最近よく出逢います。わたしもその一人なので非常に共感します。
おわりに:マレーシアでフリーランス10年目を迎える筆者の想い
現在、日常を取り戻したクアラルンプールで、こうして頂戴する一つ一つのお仕事にも、あの当時の経験があったからこそこれまで以上に真剣に向き合えるようになった、と自分でも感じています。
どのお仕事の案件も、このマレーシアの地で何かを始めようと模索している方のお手伝いだったり、何かを訴求するためのイベントだったり、現地の人に喜んで頂くためのサービスをご提案するものです。日本人として、英語と母国語を使い通訳という立場で皆様の代弁者となりマレーシア現地の皆様に一番届きやすい方法を模索していくこの仕事を、私は心から尊いと感じ、全身全霊で向き合っている最中です。
今年47歳を迎えます。30代後半から一筋縄では行かなかった暗中模索の時代を過ごし、限界を感じたコロナ期を経て、10年もの間この地でお仕事を続けて来れた幸運に感謝しながら、これからも皆様のお役に立てるように精進して参ります。
皆様からの声が原動力になります!
こちらのnoteへのご感想もぜひお待ちしております。
2024年3月3日
Matahari@マレーシア
江頭陽子
お問合せ
Email: note.matahari.malaysia@gmail.com / yp.egashira@gmail.com
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