南洋子

寛容とは何かを常に考えている人です。台湾とベトナムを経てジャカルタ在住。セルフケアと海…

南洋子

寛容とは何かを常に考えている人です。台湾とベトナムを経てジャカルタ在住。セルフケアと海外での子育てと暮らしについて綴ります。

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    バリ島で2023年アーユルヴェーダの治療を受けた記録

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環境問題とは、自分の健康問題だった

去年2023年は体調も心の様子も晴れ晴れとせず、何をしてもうまくいかないなんて時期が結構あった。時間とお金をかけて古今東西身体やメンタルに良いと呼ばれるものは試しまくった。筋トレが良いと聞けばジムに通い、ボクシングでストレス発散できると聞けば、ボクシングジムに入会し、コンブチャ、薬膳、ローフードなど食べるものにも私なりに気をつけた。瞑想もしたし、14時間断食を毎日続けたりもした。それでもスカッと爽快化しないので、バリのウブドに飛び、アーユルヴェーダの施設で2週間みっちり整えて

    • 駐在妻のためのリトリートプログラム

      やっとやっとInstagramのストーリー上でだけど、ポップアップリトリートを主催することを告知した。今から1ヶ月半後だから、告知して計画して集客するには短すぎる、もしかすると支払いを済ませた大きなヴィラは私たち家族で泊まることになるのかもしれない。 出産後、心と身体の調子を崩しがちだった私はいくつものリトリートツアーに参加し心身ともにリフレッシュしてきた。大げさにいうと、生きる活力をリトリートツアーで何度も充電できたと思う。この素晴らしい経験をもっともっと日本の方に知って

      • 自販機のお釣り150円を失い、自分のアイデンティが混乱した話

        最近とっても「うわあああ」と感じた小さな事件をお話しても良いですか? 先日インドネシアのバリ島の隣にある、ロンボク島の空港を利用したんですね。チェックインもセキュリティチェックも全て終わって、さぁ搭乗ゲートへ向かうぞなタイミングで、目の前に自販機が現れたのです。一緒にいた3歳の娘は絶賛自販機ブーム真っ只中。お金をするすると飲み込み、ピカピカ光って、さらにはボタンを押すとドスッとジュースが落ちてくるという、ギミック盛りだくさんのなんともう幼児キラーな存在。彼女は自販機を見つけ

        • あらためて思う、自己愛って最強にむずい

          豆腐メンタルで体力皆無で、割とすぐにくじけがちな私。なのでこれまで古今東西様々なご自愛を試してきたし、ご自愛についてもう10年近くずっと考え続けている。何かの道を極めたプロフェッショナルになるには、1万時間鍛錬を積む必要があるとよく聞く。この言説を信じていいなら、私はすっかりプロのご自愛探求者だ。 自己愛とは鏡に映る自分を見つめる作業になりがちだ。表面的に今私はどう見えるか、どうなりたいのかについつい固執してしまう。でもそれは実は自己愛の本質ではない。私はついつい身体が絞れ

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        記事

          私の大好きな島、インドネシアのロンボク島

          振り返ってみると、2023年は8週間インドネシアのロンボク島で過ごした。ロンボク島はバリの東隣にある島で、最初にやってきたのは3月。サーフ&ヨガリトリートに参加するためだった。聞いたことがない島だったけど、インスタ広告で美しい島の風景と、サーフィンを楽しむリトリートの様子が流れてきて、絶対に行きたい! と思い即参加を決めた。出産後初めて一人旅をして、この地のおだやかさと自然の豊かさに一瞬で恋に落ちた。 このサーフヨガリトリートを終えて、ジャカルタに戻っても青い空と輝く海、そ

          私の大好きな島、インドネシアのロンボク島

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ12日目

          朝目覚めて、やりきった気持ちがとても強かった。バリ島の森の中で「わたし」だけに集中した12日間。本当は3週間受けるのが最良とされているのか、最短期間を選んだ私。最初は推奨されている期間よりも短いから、効果が得られなかったらどうしようと心配していた。しかし、終わった今自分の変化を全身で感じることができる。 いつも通りヨガに参加して、汗をたっぷりかいたあと朝ごはんを食べに食堂に向かう。このプログラム期間中んすっかり仲良くなったフランス人のマダムとたのしくおしゃべり。年は少し離れ

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ12日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ11日目

          今日もスタートはハタヨガクラス。良い習慣とは本当に気持ちいい。選ぶ手間もなく、考える日まもなく、朝起きて顔を洗って歯磨きしたら私の足はヨガスタジオに向かうのだ。朝のウブドは、日差しは強いけれどエナジーに満ちている。多くの観光客が癒やしを求め、この地にやってくるのがわかる。 毎日が前日と比べると活力が戻ってきていると実感できた。普段の生活の中で前日比パワー増が毎日続くことなんてなくないですか? しかしパンチャカルマでは4日目にビッグクレンジングで、私という器から不純物を出し切

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ11日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ10日目

          今朝も目覚めは良好。三方窓に囲まれた部屋に、明るく差し込む朝日に起こされる。ここは私の家ではないのに、鳥の声や浴びる太陽の光にほっこりとしてしまう。静かでエネルギーに満ちた朝。 この日も7時からのハタヨガで一日をはじめる。しっかりポーズを取っていく中で、少しめまいがした。呼吸と体勢に集中していると、ときどきグラグラ足元と頭が揺れる感覚がした。ビッグクレンジングのあとは、少し地に足がついていない感じがする。空っぽになった体にはきれいで美しいものだけつめていきたいのだけど。

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ10日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ9日目

          いよいよ私の心と体の浄化の旅も終わりに近づいてきた。この日も朝からハタヨガクラスに参加した。クラスは数人の先生たちがローテーションで担当する。この日の先生は、私がフラフラで参加した序盤に会ったことがあった。ビッグクレンジングを終えて、少しずつ活力が戻ってきているタイミングでの再会だった。前週参加したリストラティブヨガとは違い、私がこの日参加したのはしっかりと立位でポーズを取っていくクラスだ。 ただでさえ硬い体なのに、数週間寝込んでさらにかっちこっちになってしまった。ヨガをし

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ9日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ8日目

          この日は朝の七時からハタヨガでたらたらと汗を流した後、トリートメント室に向かった。初日からほぼ毎日担当してくれているグスティと言う名前のセラピストは、いつも穏やかでおばあちゃんみたいなあたたかさを持っている。その彼女が浣腸セットを持って、満面の笑みで私を待っていた。 今日は大浣腸の日である。そもそも浣腸に、大や小とサイズがあるなんてここに来るまで知らなかった。ポリ袋の中に糠床のような粘度の高そうな液体が入っている。グスティはこれを今からいれるのよ…とほほえみながら言った。前

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ8日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ7日目

          私が滞在しているアーユルヴェーダセンターでは朝2つのヨガクラスが開講されている。穏やかなストレッチに近いクラスと、しっかりとポーズをとっていくハタヨガクラスだ。ギーを飲んでいる間は、穏やかヨガに参加することが推奨されていた。しかしビッグクレンジングも終わり、身体を回復させ活力を与える段階まで来たので、ハタヨガクラスに参加した。 数カ月ぶりの本気のヨガタイム。カラッとした先生で、吸って吐いてと言いながら、どんどん私の身体に触れてギギギっと姿勢を修正していく。クーラーもないスタ

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ7日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ6日目

          苛烈なクレンジングデー当日の夜は、身体中の筋肉が悲鳴を上げてほとんど寝られなかった。心身ともに疲れ切っているんだけど、きっとトイレタイムに力みすぎていたのだろう、手足がジンジン痛み眠れない。しかし明け方眠りについて起きると、痛みは消え去っていた。美しいウブドの森の中、ここにあるのは、空っぽになった一つの体。 朝起きてスープを飲んだあと、ドクターのカウンセリングがあった。相変わらず男性ドクターは菩薩のような佇まいで「昨日、どうだった?」と聞いてきた。私は想像よりもすごくて、死

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ6日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ5日目

          7時にトリートメント室へ向かう。セラピストから、今日行われるヴィレーチャナと言われる下剤を使ったクレンジングについて説明を受けた。まず錠剤を飲み、スチームバスに入る。そして15分ほど体を温めたら、粉末ハーブを溶かした薬草液を飲む。そして自室に帰り「その時」を待つとのことだった。このクレンジングを受ける前に、体験談を探して読んだが、薬草由来の下剤の効き目はゆるやかで、とても気持ちが良かったとあった。この後自分の身に起こることの心配は一切していなかった。ははは。 スチームバスも

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ5日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ4日目

          アーユルヴェーダトリートメントのパンチャカルマ第4日目。数週間寝たきりの状態から、這うようにベッドを抜け飛行機でバリ島までやってきた。最初は変わりすぎた環境に体も心も開いていなかったけれど、4日目になると順応し始めていることに気づく。 今日は早朝ギー摂取の最終日。最終日はこれまでで一番量が多かった。だけど慣れたものだ、ぬるいオイルを一気に飲み込み、塩とすりおろした生姜で口直しをする。5秒もかからぬ早業。初日から同じパンチャカルマを受け、ギーをともに飲んできた他のゲストととも

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ4日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ3日目

          昨日と同様に6時半にぬるいオイルギーを飲む。昨日よりも更に量が増えた。美味しいものではないが、体中の毒素や私に必要ないものをぬるりと溶かすために必要なのである。 ギーを飲んでヨガに向かう。ゆったりとした消化に良いポーズをとっていく。昨日よりもギー直後にやってくる吐き気はマシになった。簡単なポーズでも終わる頃には汗が止まらない。最後のシャバアーサナのとき、冒頭に書いたような虚しさが襲ってきた。目を瞑ったままツーっと涙が落ちてくる。自分の不甲斐なさに泣けてきたけど、その根本的な

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ3日目

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ2日目

          12日間プログラムの2日目。人生初のアーユルヴェーダ的な1日を過ごし、その後疲れて10時間以上寝て起きた朝。まだ体はふわふわとイカリを無くした船のよう。そして頭が重い。 指示通りに6時半に食堂へ向かい、ギーと呼ばれる油をもらう。ギーは栄養価がとても高い油、2日めからはドクターの指示で薬草が溶け込んだものを飲む。20代後半まだ日本にいたころ漢方にハマっていたので、薬草的な渋みや苦味にはかなり慣れているので、この薬草ギーについても問題なく飲めた。 しかし2日目量も増え薬草パワ

          バリ島でアーユルヴェーダ・パンチャカルマ2日目