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ただただ継続すりゃいいってわけじゃない

このnoteをご覧になられている方は多少なりとも「学びたい」とか「成長したい」と言う向上心をお持ちの方が多いと思われます。
 (くれぐれも私の記事が皆さんのそのご期待に応えられているのかどうか?は考無視してください)

そうした向上心を持って自己成長を続けていく人たちが必要不可欠としている要素に「継続力」があります。

・行動を長期にわたって続けていく力
・コツコツと努力を積み重ねていく力

どんな仕事や職業においても継続的な学習や修練を無しにして成果を得られることはありません。勿論、持って生まれた性質や性格などで得意、不得意の分野が人によって異なることはあるでしょう。
得意な分野で行動することができれば、少ない努力で他の人よりも大きな成果にたどり着くこともあるでしょうし、また、その逆のパターンもあり得ると思います。

とは言え、私たちの日常のほとんどのケースにおける成果や結果の差に大きく関わってくる要因は「持って生まれた性質」よりも「継続的な学習」にあります。
こうした事実に関しては社会人としてある程度の年月を過ごされた人間であれば、ある程度の実感を持って納得していただけると思います。

§継続の罠

私は今のうどん屋を継いで今年で18年目になります。
が、お店の経営という点に関してはほんの1、2年前まで正直、かなりギリギリの状態でなんとかかんとかやりくりをしている有様でした。

毎月のように支払日近くになると金策に頭を抱えて、そうでなくても1年365日常に頭のどこかで「お金、どうしよう?」と考えているような毎日でした。

逆に言えば常にお金に関する不安を抱えているのが常態化していたので、

「うどん屋の仕事ってそんなもんなんだろう。」
「うどん屋じゃ儲からなくても当たり前。」

どこか諦めにも似た境地に達していました(笑)

母親である先代は事あるごとに

「真面目にコツコツやっていれば、まあ、なんとか食べたはいけるからなあ。」

この言葉に嘘はないのですが、今にして思えば、当時の私はこの言葉の意味を間違って解釈していたのです。

§10年やって結果が出ないならやり方が悪い

「解釈が間違っていた」というよりも何も考えていなかった、という方が近いのかもしれません。

「継続すること」それ自体に意味があったのではなく、「何を」継続するのかが重要だったのです。

と言うのも、その当時お店は年中無休、営業時間は朝8時から夕方6時まで。通常の営業をこなすだけで、勤務時間は12、3時間になります。お客さんの数はそれほど多くは無かったものの、

「仕事場に居なければいけない」

その事実があるだけで自分としては

「自分は毎日頑張っている!」

そう感じて、そしてその次に思うことは

「こうやって毎日コツコツやってればいつかこの努力が報われる!!」

先代や周囲にいる人生の先輩方がしみじみと口にする

「地道にコツコツやるのが一番。」

この言葉を心の拠り所にして、とにかく
「このハードワークさえこなしておけばいずれ結果が出るんだ。」
完全に思考停止状態で毎日、何も考えることなく体だけを動かして営業を続けておりました(笑)

そんなある日、メインバンクとしてお付き合いをしている銀行の支店長にお店の今後の展望について話をしている際にこう言われます。

「10年以上取り組んできていて、結果が出ないなら完全にやり方が間違ってますよ。」

ですよねー!!!

今の私なら間違いなくそう応えると思います(笑)
私じゃなくてもそうですよね。
考える必要もないほどに極めて単純で当たり前の忠告でした。

それでも当時の私は、自分ではその事に気が付かないまま、効果の薄いハードワークをひたすらに続けていたわけです。

§自分の頭で考える

そうして初めて私は「真面目にコツコツ働く」ことはただ単純に体力的にハードな仕事をこなし続けることではないんだ、と言う周りの人が聞いたら呆れるような単純すぎる事実に気がつきました(笑)

理想とする目標を明確にして、それに向かって具体的なアクションを計画し、実行する。そしてそこから改善点を洗い出して修正する。
この一連の流れを「何度も繰り返す」事が「真面目にコツコツ働く」と言う意味だったんだな、とこの時初めて理解しました。

毎日、何も考える事なく、ひたすら流れ作業として一連の業務をこなしているだけでは作業手順としての技術力の向上はあっても、それだけではどれだけハードワークを積んだとしても、企業の業績向上というレベルにまで達するのは厳しいと言えます。

計画、行動、観察、改善、いわゆるPDCAのサイクルをしっかりと回していくことで着実にステップアップしていくことが重要なのです。
特に目標に向かうための「計画」や行動後の「観察」においていかに自分自身の頭で考えるかが重要だと思います。

・やるべきこと、やるべきでないことの選定
・求めていた結果とのギャップとの分析
・過去の実績からの変化の具合

こうしたことを一つ一つ分析した上で自分なりの仮説を常に立てて、行動に落としこんで、実行に移していく、この工程を踏まずにどんどん成果だけが上がっていくことはないと思います。

もしも仮に世界的な大好景気など外的な要因によって、何もせずとも業績が順調に伸びていったとしたならば、その好景気が終わった時にはそれとともに業績も衰退する事になります。それでは安定した経営は成立しません。

自分の頭を使って考え、行動し、改善と言う過程を繰り返すことで、自分なりの勝ちパターンを身につける事ができます。そうした自分自身の経験によって得た知見は再現性の高いノウハウとして外部環境に左右されにくい経営を行うための武器になり得ます。

§まとめとして

何も考えずにただただ同じルーティンワークを継続して行なっているだけでは出てくる結果は同じです。結果を変えたければ原因も変えなければならないのです。原因とはもちろん、行動のことです。今までとは違う行動に取り組むから違う成果に辿り着けるのです。

そうした新しい取り組みやチャレンジに向かってどんどん行動する、その姿勢を継続して取り続けることこそが「真面目にコツコツ働く」と言う意味だったなと今にしてようやく理解できました。大切なのはよく観察して自分の頭で考えること、月並みですけど、これに尽きるのです。

本日もありがとうございました。




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