自由は不自由?

暑過ぎる8月が終わって
「やっと9月だ!!!これでようやく涼しくなるぞ!!」
期待してましたが、相変わらず厨房内の温度計は35度を超えてます(笑)
もうしばらく我慢が必要な感じです。

暑さの変化はそこまで劇的なものではありませんが、ヨコクラうどん においてはお店の忙しさは夏休みの終了とともにかなり落ち着いた感があります(笑)

お客様の増減の変化は商品提供にかけられる時間にも大きく関わってきますので、
来店の落ち着くこの季節は商品提供に少し手間のかかる、その分、単価の高いメニューにチャレンジしやすい季節なのではないかと思います。

ジャムの法則

季節の変わり目ということもありますので、飲食店においては秋メニューの投入を行うお店も多いかと思います。セルフのうどん店においては、そこまで多くのメニューを展開することもないかと思いますが、みなさんは「ジャムの法則」をご存知でしょうか?

とあるスーパーにおけるジャムの試食において行われた実験です。
ある週は店頭に試食用のジャムを6種類用意して販売を行いました。そしてまた別の週には試食用のジャムを24種類用意して販売を行いました。

その結果、

6種類のジャムの試食における購買率は30%
24種類のジャムの試食のおける購買率は3%

なんと、その購買率には10倍もの差がついたのです!

多過ぎる選択肢は満足度を低下させる

コンビア大学のシーナ・アイエンガー教授によると、
「選択肢が多いと得した気分にはなるが、選択することに困難を伴うことになり、結果として満足度は下がるケースが極めて多くなる。人がストレス無く自信を持って選択できるのは『7±2』つまり選択肢の数が5〜9ぐらいが適当」
この様に結論づけております。

この5〜9という選択肢の数はあくまでも目安の数にすぎません。自分の扱うアイテムや業種によってそれぞれカスタムしていく必要があると思います。

例として私が毎朝、立ち寄るコンビニの例で考えてみますと店内には数万点の商品がありますが、扱っているカテゴリーをざっくりと分けてみると

調理済み食品、冷凍食品、お菓子、飲み物、日用品、書籍・・・。

そしてここから更に「飲み物」に注目して

ミネラルウォーター、お茶、炭酸飲料、スポーツドリンク、清涼飲料水、コーヒー、アルコール・・・。

そして「コーヒー」の中にも

無糖、微糖、カフェラテ、缶コーヒー、ペットボトル、ホット、コールド・・・。

その「ペットボトルコーヒー」も
コカ・コーラ社、キリン、アサヒ、サントリー、・・・。
各社色々ありまして、最終的に10種類ほどの中から私は毎日選択して購入している様な気がします。

まとめとして

選択肢の幅が「7±2」というのはセルフのうどん屋のメニューとしては案外、妥当な数の様に思えます。

定番となりそうな「かけ」「ぶっかけ」「ざる」「醤油」「肉系」なんかに季節商品として2〜3種類加えたラインナップで営業されているお店は多いですよね。
お客様としてはあまりに少ないのも寂しいですし、多過ぎると選ぶのに大きなエネルギーを使ってしまいます。

沢山のメニューを展開することで
「次来た時にはこのメニューを食べよう!!」
と次回の来店促進に繋げる試みもあるのかもしれませんが、
人間の本能を考慮に入れるとするなら、一度に提示する選択の数は7つ程度に絞って、その中身を週一回程度の早い頻度で入れ替えてしっかりと告知を行うことのほうが

「あのお店の今週の新作メニューは何かな?」
「今週のあのメニュー美味しそうだよなあ。」

と次回の来店促進につながるのかもしれませんね。

メニューの選択に関して考えるなら、今回の「選択肢の制限」に加えて
価格帯を3種類設定する「松竹梅の法則」を当てはめると、客単価の向上も併せて狙うことができる様になるかもしれませんね。

この辺も日々の営業の中で検証してみるのもおもしろそうな気がします。

それでは今回はこの辺で。
また、次回よろしくお願いします。




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