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塾が倫理観に欠けているなど言語道断
今回は、以下の記事について述べていく。
記事の内容は臨海セミナーの生徒勧誘や合格者水増しについて、同業者である19社が抗議したというニュースである。
私も噂では聞いていたが、遂に抗議という形に至った。
内容を読む限り、モラルに欠けている活動が多いと感じた。
まず、生徒の個人情報についてである。
自分たちの生徒に同じ学校で優秀な生徒は誰かを聞き出すという行為は、モラルに欠けていると言わざるを得ない。
一般的な生徒勧誘の場合、通っている生徒が友達に声を掛けるというパターンである。
この場合、情報の流れは、塾→生徒→友達となるので、塾は友達と直接的な繋がりを持っていない。
しかし、今回は生徒が持ってきた情報で塾が声を掛けているので、情報の流れが生徒→塾→同じ学校の生徒となっている。
これは、塾が無断で個人情報を取り扱っているのと同じである。
一般的な勧誘が友人であるのに対し、今回の勧誘は優秀な生徒なので、生徒同士もそれほど仲が良くない可能性も考えられる。
そうなれば、これは情報漏洩である。
勝手に、生徒の名前や成績、住所や電話番号が塾に漏れているということである。
下手をすれば犯罪にもなるかもしれない。
もう1つは、合格実績である。
講習しか受けていなかったり、模試しか受けていないで、塾の合格実績に入れるというのはやりすぎではないだろうか?
もし、大学受験で河合模試を受けた人をカウントするならば、世の中のほとんどの受験生が河合塾の合格実績にカウントされるだろう。
そのような生徒の進学先を調べているのも中々ヤバいと思う。
勧誘と同様に生徒に聞きに行かせたのであろう。
他の人の話では、数年前に合格した生徒を今でもチラシに掲載していると聞いた。
今年もこの学校に受かっていますよというアピールであろう。
しかし、これは流石にバレるだろう。
そもそも、進学実績第一主義の教育業界を変えなければいけないと思う。
生徒が行きたい学校があっても、この成績だったらもっと偏差値が高い学校を受けようと無理矢理受験校を変更されたというケースも良く聞く。
教育業界本来の役割は、生徒のやりたいことをやるため、行きたい学校に行くためのサポートをしてあげる立場ではないだろうか?
塾というのは、学校ほどではないが、生徒の今後に影響を及ぼす場である。
その塾がモラルに欠けた行為を当たり前のように行うというのは言語道断である。
目標に向かって頑張ることは大切ではあるが、正しいやり方が行われるべきである。
ましてや、中学生は性格形成の時期なので、このような倫理観にかけた行動が生徒の性格に繋がる可能性だってある。
上でも述べたが、良い学校に入学させればそれで良いという合格実績第一主義はもう終わらせなければいけないと思う。