若いからって沢山食べるわけではない
飲み会や会食などに行った時、こんなことを言われた経験はないだろうか?
「若いんだから、沢山食べなさい。」
はっきり言って、私はこの言葉が好きではない。
寧ろ、嫌いである。
私自身、子供の時から少食であった。
学校の給食も食べ終わるのは遅い方だったし、欲張って大盛りを注文したら、予想以上の量で苦しかった経験も多々ある。
そんな私からすれば、沢山食べることが必ずしも幸せだとは感じない。
少食な上に食べるのが遅いので、限られた時間の中で人と食事をする時は、あまり多く食べないようにしている。
これでも、他の人と同じくらいの時間がかかったりする。
大盛り無料のお店に行った時に普通を頼むと、もったいないと時々言われるが、私からしたら大盛りを頼んで残した方がもったいないと感じてしまう。
このような経験から、沢山食べなという言葉が苦痛に感じる時がある。
勿論、良かれと思って言ってくれている人が多いのは分かる。
大食いの人からすれば、そのように言ってくれるのはありがたいことだと思う。
何も言われなかったら、気を遣って食べない可能性もあるので。
しかし、それは万人に通じるものではない。
大学生の頃、量の多い定食屋に友人と何回か言ったが、私よりも年齢が20や30上の人が、私が頼んだ定食より多い量を私より早く食べ終わるシーンを多く見てきた。
年齢と共に食べる量は減ると言われているが、少食な私からすれば、それでも十分食べてるだろと感じた。
この言葉の特に嫌なところが、期待外れ感を出されるところである。
あまり食べなかった時に、「こいつ全然食べないじゃん」みたいな空気を醸し出されるのは、あまり良い気分ではない。
最初に沢山食べます的なことを言っていれば分かるのだが、私はそんなこと一言も言っていない。
向こうが勝手に沢山食べるだろうと期待してきただけである。
それなのに、がっかりだよ感を出されるのは困る。
これも、若い人は沢山食べるという固定観念であると思う。
若いからって沢山食べるわけではない。
年齢や性別を一括りで考えられるものではないと思う。
体質的な問題であるのだから。
沢山食べたい人は食べれば良い。
問題なのは、沢山食べたくない人に食べさせようとすることである。
あまりこの言葉を使いたくはないが、行き過ぎるとハラスメントになってしまうと思う。
もし言うのであれば、期待などせずに、「好きな量だけ食べな」と言って欲しい。