見知らぬ男子にポケカを勧められた話。
よく晴れた休日。
小学生の娘と、近所を歩いていた時のこと。
「あれ?何してるの?」
自転車に乗っている男の子に、声をかけられた娘。
雰囲気からして、どうやら同じ小学校の子らしい。
ほんのりガリガリ君に似ている、元気印の男の子。
娘が
「図書館に行く途中」
と答えると、
「ふーん」
「オレはね、そこでポケカ買ったんだ」
ファミマを指差し、誇らしげな様子。
そこからなぜか、娘ではなく、私に話しかけてくる少年。
ポケカが「ポケモンカード」の略称なことは分かるが、それ以外は何も知らない私。
・以前ポケカを卒業したが、また新たにはじめた
・売ったり交換したり(?)する
・人気ゆえ、売り切れている場合が多々ある
・ファミマで買ったポケカは550円
・面白いから、ぜひやってみてほしい
これらを熱弁し、
「じゃあ、また!」
と去っていった。
少年は、とても晴れやかな顔をしていた。
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ポケカ。
みなさんは、ポケカをご存知だろうか?
アニメのポケモンは可愛いので見ているが、カードは全く知識がない。
ガチヲタが買い占めていて、子どもたちが買えない…みたいな話を聞いたことがあるなーという程度。
せっかく少年がすすめてくれたので
調べてみようか。
なになに?
まず初心者はこの動画?
9分でわかる…だと?
9分も見たくないので、ポケカの理解を深めるのはやめにした。ごめんよ少年。
これが、3分だったら見たかもしれないけど。
…
と書いていて気がついた。
自分にとって興味があるものでも、興味がない人からしたら所詮その程度なのだ。
ということは?
一般人の書くnoteに少なからず興味を持って、読んでくれる人がいる。
これはもはや、奇跡に近いレベルなのではないか?
私の記事は1,000字程度だけど、一字一句取りこぼさず読んでいる人はいないと思う。
多くの人は流し読みで、サッと読んで終わるはず。時間としては、1分もかからないくらいだろうか。
それでも、
・タイトルをみてクリック
・スクロール
・(場合によっては)スキやコメント
これらの時間をかけてまで、読んでくれる人がいるという事実に、今さらながら驚いている。
限りある時間を使って記事を読んでくださっているみなさん、改めて本当にありがとうございます。
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少年が去った後
「あの子は誰だったの?」
と娘に聞いてみた。
娘「たぶん…隣のクラスの子」
私「え、なんて名前?」
娘「うーん、わからない」
私「…笑」
晴れやかな少年の顔を思い出し、思わず苦笑いする私であった。