赤いランドセルから考えた、新しい君と僕の話。
ごきげんよう。
私は赤いランドセル。
昭和レトロなんて言われることもあるけど、私は自分の色に誇りを持ってるの。
ねぇ、聞いて。
この間、こんなことがあったのよ。
就学前の男の子がね、私のことを気に入ってくれて。
って。
私、うれしかったわ。
昭和レトロな私が、令和男子に選ばれたーなんて。
そしたらね、
ってママ。
すると、令和男子はちょっと怒った口調でこう言ったの。
ひょえー。
確かにそうよね。その通りよね。
******
そういえば、私がランドセルになる前の人間だったころ、赤が好きだったの。
かわいい色だなあって思っていたのよね。
でね、友だちに「赤ってかわいいよね」って言ったの。
そしたら友だち、何て言ったと思う?
ですって。
ひょえー。
確かにそうよね。その通りよね。
******
でね。
何が言いたいかって言うとね、
色に適切な性別も感情もないってこと。
だから、極論何だっていいのよ。
数年前から流行っている「イエベ」「ブルベ」とかも、参考にはしたらいいと思うの。
ただ、
みたいにこだわって、それに固執するのは違うかなあ、と思うの。
似合う色は、似合う色。
好きな色は、好きな色。
そう、別の話なのよね。
イエローベースでもなく、ブルーベースでもなく…自分ベースって言うのかしら?
はっ!
それを「自分軸」と呼ぶ…のかしら?
(ここでサンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」のイントロが流れる)
♪♪♪♪♪♪
新しい日々をつなぐのは
新しい君(小学生)と僕(ランドセル)なのさ
イエベでもない ブルベでもない
世界じゃそれを自分軸と呼ぶんだぜ
色への固定観念が これ程怖いモノだとは
君と僕が色を重ね
今までの過去なんてなかったかのように虹を描くんだ
♪♪♪♪♪♪
最後に。
全国の、ランドセル選びをしている君たちへ。
「赤は、女の子の色じゃないの?」
「黒は、男の子の色じゃないの?」
もしこんなことを言われたら、自分がその色を選んだ理由を話すんだ。
そう、自分軸でね。
それでも納得してもらえなかったら、押しの一言はこれだ。
超いにしえ〜。