読書感想文 本気でFIREをめざす人のための資産形成入門
FIREをめざす人は、「いま自分が金銭を投じようとしているものは、FIRE達成時期を遅らせてまで必要なものか」を自問してみましょう。
私自身、FIREは人生の大きな目標です。一番最初の記事にも書いたのですが、他人に生殺与奪の権利を握られている人生は、とても窮屈です。
私は今春に会社から急に転勤を言い渡されて、身重の妻を置いて単身赴任することになりました。転勤自体は悪いことではなく、新しい環境に身を置けるので個人的には好きなのですが、その転勤という判断に自分が介する余地が全く無い事が大きな問題です。
お腹が大きくなっていく喜び、お腹の中で赤子が動く喜び、そういうものを妻と共有する喜びを、自分の意思が一切介在しない会社の判断で断たれてしまった経験は、私に自分の力の無さを痛感させました。
つまり、人生を選択する自由が私には無いんだということに気付かされました。
私は自分自身の無力さに腹が立ち、経済的自由を手に入れたいと思い、その時に出会ったのがFIREという生き方でした。
ここで冒頭の話に戻るのですが、FIREの達成とは「会社の支配からの卒業」を意味します。お金の無駄遣いをする事は、会社の支配からの卒業式の日を延ばすことにつながり、会社から屈辱的な扱いを受ける日々が増えていく事に他なりません。
そう考えると、無駄遣いは一銭たりともするものかと思えて来ます。
結局、無駄遣いを思いとどまれるか否かは、FIRE達成に対する動機の強弱だと思います。