2023年旅行記録①約12年振りの渡道
2023年2月
約12年振りの渡道1日目その1
2月11~12日の土日を使い、友人を誘い北海道札幌まで1泊2日の旅行に出ました。丁度この時期に全日空で「全路線片道7,000円」と言うキャンペーン運賃を実施しており、さすがに人気があるので無理だろうと静観していたのですがある日ホームページを見ていると富山~札幌線はまだ空席があり、北海道に未だ言った事がないと言う友人にも声をかけて航空券を入手しました。
自宅から富山空港へ。北海道へ行くのは2016年以来7年振りですが、その時は小松空港から青森空港への乗り継ぎで新千歳空港に50分立ち寄っただけですので、実質最後の渡道は2011年です。飛行機に乗るのは2018年以来です。その時は羽田空港経由で松山空港まで行きました。勿論台湾・台北の松山空港ではなく四国・愛媛県の松山空港です。
富山空港の駐車場は有料区画(1日600円)と無料区画があり、無料区画の方が建物から離れています。しかし有料区画は常に空いていて、無料区画はいつも埋まっています。今回は少々離れた所ですが無料区画にクルマを停めました。
搭乗手続きはスマホ上で済ませ、新千歳到着後すぐに出られるように手荷物は機内持ち込みにしました。と言うのも富山~新千歳線のダイヤは富山は昼過ぎ出発、新千歳は午前中出発で現地滞在時間が少ないので、少しでも現地で自由に動ける時間を作りたかったのです。
久し振りの空港に心が昂ぶり時間潰しで空港内を歩き回っている間に友人と合流し、2階に上がります。売店を冷やかした後搭乗口に行きます。以前はANAマイレージクラブの会員カードをICカードセンサーにかざして通過しましたが、今やスマホに表示されたQRコードをかざすように変わりました。戸惑う面もあります。
無事に手荷物検査を通過し、搭乗待合室に。2015年の北陸新幹線開通と2020年以来の新型コロナ禍ですっかり本数が減ってしまいましたが、この飛行機登場直前の雰囲気は変わりません。
無事に飛行機に乗り込み、友人に窓側席を譲ってシートベルトをしてから暫し落ち着きます。
ほぼ定刻にドアが閉まり、スマホを機内モードに切り替えます。この動作も約4年振りです。暫くして動き出します。
富山空港の滑走路は全長2,000m、河川敷にあると言う特殊事情から誘導路がなく、滑走路の端にあるターニングパッドで転回してから離陸します。離陸時の加速でのGも快く、すぐに離陸しました。
富山を覆っていた雲を突き抜けると晴天の雲海に飛び出します。
機内の液晶モニターでは通常のエンタメ番組だけではなく、自分の現在位置を表示したり、機外のカメラ映像を見る事も出来て飽きる事がありませんdした。この点も様変わりしました。
約1時間半のフライトの後いよいよ新千歳空港への着陸態勢に入ります。
吹雪いている様子でしたが無事に新千歳空港に到着しました。
約12年振りの渡道1日目その2
北海道に上陸を果たしましたが、ここで一波乱が。予約をしていたJR千歳駅近くのホテルに向かうべくJRに乗ろうと改札を通り、国内外の訪問客で満員の札幌行き快速エアポートに乗り込んだ所、千歳線北広島駅でポイント故障の為目下不通との放送が入り、暫く待ったものの電車は動かず。
埒が明かないので電車を下り、改札口で事情を話すとSuicaで入った場合は自動改札の出口側でタッチすれば入場記録が取り消されるとの由、その通りにして到着口に戻ります。
タクシー乗り場に行ったものの空車は来ず、別の手段を考えバス乗り場に移動すると丁度千歳市内へ行く北海道中央バスが来たので乗り込みました。
千歳駅前で下車し予約していたホテルまで歩きます。天気は回復し陽光が注いでいましたがそれでも氷点下。足を滑らせないように慎重に歩きます。
友人は冬靴を履き、自分はゴム長を履いてきました。
時間的に既にホテルにチェックイン可能な時間でしたのでそのままチェックインし部屋に荷物を置いて身軽になった後、札幌へ向かうべく千歳駅に向かいます。電車は既に運転再開していましたがダイヤは乱れていました。
やってきた快速エアポートのすし詰めの車内に身を滑らせて新札幌まで乗ります。
実はこの1泊2日の弾丸紀行の予約をした後に友人に指摘されたのですが、この日は「さっぽろ雪まつり」の最終日だったのです。全く気が付きませんでしたが、道理で札幌市内のホテルを予約しようとしても料金が高かった訳です。千歳市内にしたのは翌朝どうせ朝には新千歳空港に向かわなければならず札幌市内では何も行動が出来ない上、偶然ながら千歳市役所による割引「ようこそちとせ割」があった為、宿泊費を抑えられたからです。
新札幌で快速エアポートを降りて地下鉄東西線に乗り換えます。
地下鉄東西線に乗るのも12年振りです。ホームドアの導入と電車の車外スピーカーから発車ベル代わりにブザーが鳴るようになったからでしょうか、発車時にホームで響く無機質なブザー音が廃止されたのが印象的でした。
どのような音かと言うのは「札幌市営地下鉄 ブザー」で動画検索をした上で動画サイトを見て頂ければお判りになるかと思います。
大通で地下鉄南北線に乗り換えて1駅だけ乗り、すすきの駅で下ります。
人通りの多い札幌駅前通りを北上し、途中にあったセイコーマートを冷やかしつつ狸小路で東に入ります。遅くなりましたが北海道ならではの昼食として「みよしの」に入りました。
普通に見て、カレーライスの上に餃子が載っているのは滑稽に見えてしまいますが、これがまた意外に美味しく、満腹感があるのです。
人通りの多い狸小路から西2丁目通りを北上し、時計台に向かいます。街路は凍っていて観光客を中心に結構転倒する人を見掛けました。同じ雪国在住ですが桁違いに寒く、北陸在住民としてもいつ足を掬われないか気を遣います。
時計台の斜め向かいには「道新」発行元の北海道新聞社がありました。
ライトアップされた時計台見物の後、足元を慎重に見ながら市電の西4丁目電停に向かいます。この時期限定で走っているご当地キャラクターをラッピングした「雪ミク電車」に乗る為です。
前回、2011年に訪問した際は札幌市電は西4丁目~すすきの間を折り返し運転をしており、現在のように環状線にはなっていませんでした。前回訪問以後に開通した西4丁目~狸小路~すすきの間に初めて乗ります。
時刻表は札幌市電公式ホームページで公開していましたので、それに合わせて動いていました。ちょうど乗り込んだ電車が周回運転をする最後の電車でした。尚、現在の札幌市電は札幌市交通局直営ではなく外郭団体の(一財)札幌市交通事業振興公社が運行を担当する上下分離が行われており、ホームページも厳密に分かれています。
更に、市営バスもありましたが全路線の民間移譲が完了しており「札幌市営バス」は現在存在していません。
一周する直前の中央区役所前電停で下り、雪まつり会場に向かいます。外国人も多く賑わっていました。
新型コロナ禍以来3年振りの雪まつり会場は非常に多くの見物客で賑わっていました。足元は凍結しており、通路では転倒防止の為に砂が撒いてありました。
大小の雪像は芸術的なものやネタ的な思わず笑いを誘いそうなものまでありましたが、それを見ている内に足を滑らせてしまいました。
雪像によってはプロジェクションマッピングが行われるものもあり、観客が思い思いに楽しんでいました。
20時を過ぎて会場を後にし、大通駅から地下鉄東豊線でさっぽろ駅まで1駅移動。ここで夕食でも、と思いましたが余り気が進まず先送りに。取り敢えず友人の希望の立ち寄り箇所を回ってからJR札幌駅に向かいます。
札幌から千歳に戻るJRは快速エアポートの指定席、uシートにしました。首都圏で言えばグリーン車か座席指定制の特急やライナー電車に乗るような感覚でしょうか。
祝日でしたので夕刊はお休みですが、電車に乗る直前に売店で北海道版の「日刊ゲンダイ」を入手しました。原則祝日は休刊の筈ですが、中央競馬の関係で特別に発行していました。かつて東京から空輸されていた「夕刊フジ」と、北海道内の毎日新聞印刷所で委託印刷していた「東京スポーツ」の販売は既に終了し、現状北海道では夕刊娯楽紙は「日刊ゲンダイ」のみになってしまいました。
千歳まで車内で寛いでいました。
ホテルに戻り、夕食をどうしようか友人と話しましたがとっておきの案がありました。
フロントでタクシーを呼んでもらうと少し待つとの由。部屋に戻って待っていると暫くしてタクシー到着を告げる内線電話が鳴りました。「最寄りのセイコーマートまで行って暫く待機してからホテルに戻る」と行先を告げると運転手さんに怪訝な顔をされました。道民にとっては当たり前のようにあるコンビニですが、内地の人間にとっては北海道旅行の醍醐味の1つです。尚、タクシーはトヨタのJPN taxiで、初乗車でした。
タクシーを待たせて店内で色々と買い求め、2,000円余りの支払いを済ませて同じく買い込んだ友人共々ホテルに戻ります。片道約1km余り、待機料金含め3,000円弱のタクシー代の一部を「ようこそちとせ割」の商品券で支払いました。
部屋に戻り、セイコーマートの名物、「ホットシェフのカツ丼」他で友人にとって初の渡道の打ち上げディナーを行いました。
夜も更け翌朝早々の帰途に備え自室に戻り、ベッドに入りましたが暖房がガンガン効いており切ってから就寝しました。
今回入手した地方新聞(ブロック紙含む)
北日本新聞(富山県)
富山新聞
北國新聞(石川県)
北陸中日新聞(富山県向け)
北海道新聞
その他各紙北海道版