セカンドハンドでアントチェアを買った話
Fritz Hansenでセブンチェアの次に有名なのが、たぶんAnt Chair。
アントチェアと呼ばれたり、日本ではアリンコチェアとも呼ばれているとか。
背の丸みから座面に掛けてのくびれと、そこから細く伸びた脚が蟻を彷彿させるのは言うまでもない。
アントチェアの存在は知っていたのだが、先に購入した他のダイニングチェア達と並べた時に特に座面が薄くボリューム感に欠ける気がしたので、不釣り合いかな…と思って特に購入の予定はなかった。
しかし、ある日たまたま訪れたコペンハーゲンのセカンドハンドストアでこのアントチェアに出会い、お家に連れ帰ることになってしまった。
椅子、何脚目?家に人間何人いるの?という話もあるが、椅子なんていくつあっても困らないのです。たぶん。
ほら、「どこかにどこにだって椅子を置けばいい」ともよく言うし。
購入の決め手になったのが、何より色がいい、ということ。
正直この色合いだから遠目から見ても存在感があったし、目を惹かれたといっても過言ではない。
公式サイトで現行のカラーバリエーションをざっと見てみると、以下のようなラインナップが並ぶ。
お子用に買った子供用セブンチェアのLavender Blueも入ってる。
しかし「AI BLUE」の色はないし、「885」番も抜かされているので今は売られていない色みの様。
今買えないのは確かなのだが、いつ頃販売されていたものかもパッと調べられないのはもどかしい。
こういった今手に入らない色を手に入れられるのもセカンドハンドショップの醍醐味かもしれない。
そして、正規店で新品を買わないのであれば一番重要かもしれないのが傷。
セカンドハンドと言っても、露店でやってるフリーマーケットと違って屋内のかなりしっかりしたところなので、元から状態はめちゃくちゃキレイ。
ざっと見でもココくらいしか見当たらなかった。
正規値であれば2,500 DKKくらいのところ、半額の1,200 DKKで購入できた。
1,200 DKK≒25,000円くらいであれば、日本でメルカリで買うのともそこまで大差ない値段。
さらに実物を入念にチェックした後に買えるのだから悪くない。
円安に加えて、そもそも北欧は物価が高いということはあるのだが、年に何度も20%、50%、70%と段階的なセールをやったりするし、セカンドハンドやフリーマーケットも頻繁にやっていて、欲しいものに出会えるかの運次第ではあるのだが、時期やタイミングさえカチッと合えば、安く手に入るものも確実にあるのでやめられない。
北欧プロダクトバイヤーが存在するのはそういう理由なのだ。たぶん。
このアントチェアの利点としては、セブンチェアもそうなのだが、スタッキングが可能ということ。
引っ越し含めて移動させるときに嵩張らないから何脚買っても大丈夫(?)なのが素晴らしい。
1脚買っても4脚買っても荷物としての体積はあんまり変わらない!
(ガバガバ計算)
ちなみに、アントチェアにはこの4本脚ではなく、後ろ2本前1本の3本脚タイプもある。
3本脚のチェアなんて、スツール60以外では珍しくてなんかステキじゃない。