Photo by snafu_2020 ずっと春が嫌いだった 28 紗希 2021年12月29日 16:29 いつの頃からか、私は春という季節が嫌いになっていた。世界は花が咲き乱れ、人々はウキウキしている。テレビでは連日、桜前線のことを流している。色とりどりの花々澄んだ青空歌う鳥たち柔らかな風うんざりだ早く春なんか終わればいい毎年、そう感じていた それは自分と真逆の世界を感じさせるもの平和や幸せ、笑顔と楽園余りにも自分と、かけ離れた風景はその違いを、まざまざと見せて来る外へ出れば、桜が咲く様子に目がいく「きれいだな」 そう思う暖かくなった風 気持ちがいいと感じる自分がいるパステルカラーの淡い温かさが好きで服を選ぶ時はパステルカラーの私それなのに 春という季節は眩しくて見ないように過ごしている私がいる自分を直視するのが、たまらなく苦しく愛も平和も無い私の生きている世界だから私は春に苛立ち、嫌悪した春を妬み、邪魔で仕方がなくふん!と、精一杯の敵意を見せたなのに、最近は春が嫌いではないいつの間にか好きになっているnoteに来て2年と少しその大半を、小説を書くことに費やした書く、 という行為が徐々に自分を変えていた冬が好きなまま、いま私は春も好きだ春も好きなんだ、 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #noteでよかったこと 51,103件 #noteでよかったこと #春の季節 #花がいっぱい 28