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現代4コマをはじめとする、今見逃せない新たなインターネットカルチャー

インターネットから生まれた新しい流れ、それが「現代4コマ」です。
いとととさんが考案したこの新しい4コマ運動は、漫画の枠にとらわれない、現代アートと4コマが融合した表現形式。

インターネットを舞台に多くの追随者を集め、新たなカルチャーとして確立されつつあります。

今回は、そんな現代4コマの魅力や、革新的なポイント、そしてどのようにしてここまで成長してきたのかを考察し、皆さんにご紹介していきます。


現代4コマの特徴とは?

作品数が多い

現代4コマの特徴は、まず作品数の多さです。
SNSを中心に多くの人が作品を発表しており、それだけで「一つの大きなジャンル」として成立しています。

批評文化

さらに、作品の評価は単に数や人気だけではなく、批評も大きな役割を果たしています。
アートの世界で見られるように、最初は理解されにくい作品も、批評によってその価値が押し上げられることがあるのです。

リアルイベントの豊富さ

いとととさんが主催する現代4コマ展や、現代4コマアカウント運営の人生さんが主催した現代4コマオールスター展など、リアルイベントの豊富さも現代4コマの魅力です。
これにより、現代4コマは単なるインターネット上の内輪ネタに留まらず、リアルイベントを通じて大きなジャンル、カルチャーであることを印象づけています。
特に、東海大学東京大学などの学園祭での展示という、既存のアート界では見られないアプローチも非常に興味深いです。

レポ記事の豊富さ

これらのリアルイベントのレポート記事も豊富にあり、参加者がその楽しさを伝える記事が次々と発信されています。

この点で興味深いのは、現代4コマの作品は基本的にSNSで見られるにもかかわらず、リアルな展示イベントにも多くの人が足を運んでいることです。

なぜ同じ作品を見るために会場へ?
その理由は、リアルな体験の価値にあります。
SNS上で発表された作品がリアルな展示会場で展示されると、まったく違う印象を与えることがあります。
同じ作品であっても、現実世界で見るとその見え方や評価が変わることが多々あります。
SNS上ではあまり注目されなかった作品が、リアルイベントで展示されることで急に人気を集めるケースも少なくありません。
また、会場ではアーティストや他の参加者と直接触れ合い、感想を共有することができ、まさに「体験」として楽しめるのです。

SNSの新しい使い方

現代4コマは、新たな形でのSNSの活用方法を示しています。
いとととさんは、当初SNSであまり反響のなかった作品を「現代4コマ」としてジャンル化し、追随者を集めました。

しかも、その追随者はほとんどがプロの作家ではなく、素人のアーティストたちです。しかし、そのような素人たちが集まり、グループ展まで開かれるようになることで、一つの芸術運動がインターネット上で展開されているのです。

現代4コマの戦略は、少人数でも追随者を集め、その人たちが多数の作品を発表することで、全体として大きなムーブメントを形成するというものです。
たとえ10人でも、それぞれが10作品を作れば合計100作品となり、それだけでも一つのブームを感じさせるような規模感を生み出すことができる。
結果的に、現代4コマは新しいアートカルチャーとして成長し、多くの人々を巻き込む形となっています。

広がり続ける現代4コマの世界

現代4コマを中心に、周辺にはさまざまな新しいカルチャーが広がりを見せています。
例えば、網膜ボカロトーナメントアート無意味グラフ絵文字漫画など、斬新な表現手法が次々に登場。

これらは現代4コマと同じく、インターネットを舞台にした新しいアートの潮流です。

さらに、言葉遊びを楽しむピーコロンのようなコミュニティも、この動きに近い位置にあります。


インターネット発の新カルチャーが熱い!

現代4コマを中心に、インターネットから生まれる新たなカルチャーが次々と広がっています。
現代4コマが取り入れている「ジャンル自体を作り上げる」というアプローチは、これからのSNS活用に大きな影響を与えるでしょう。
これからも、このインターネット発の新しいカルチャー群に注目が集まることは間違いありません。

さらに、現代4コマの考案者であるいとととさんは、現四通信というフリーペーパーやnoteで、現代4コマやその周辺にある新しいカルチャーを紹介しています。

現四通信は、さまざまな人やジャンル、アイデアが交差する場となっており、より大きなコミュニティが形成されていく一助となっています。

現代4コマをはじめ、これからのカルチャーがどのように交差しながら発展していくのか、未来がとても楽しみです!

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