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「少しでも」ヴィーガンに近づこうとするワケと、発信を始めたワケ

初めまして。Yokoと言います。
このnoteに辿り着いてくださり、ありがとうございます。

少しでも誰かの、そして地球のために

「少しでも誰かの、そして地球のために」をモットーに発信を始めることにしました。

このnoteは、完全ヴィーガンを勧めるものでは決してありませんが、ヴィーガンの考えを少しでも取り入れて選択していきたいと思っている私の情報発信ツールにしたいと思っています。

※この記事は、初回投稿ということもあり、経緯や想いを綴ったので大変長くなっていますが、今後はもう少し簡潔な情報発信にする予定ですので、今回の長さはご容赦くださいm(_ _)m

私のスタンス

私は完全ヴィーガンではありませんが、一般的の人がお肉、お魚、乳製品、卵を頂いている量や動物実験を経て製造された服や化粧品などの製品を使用している量が100だとしたら、5から最大でも10くらいしか摂って・選んでいない方だと思っています。

最初に強調したいこととしては、お肉などを頂く人たちを、決して非難も軽蔑もしてませんし、ヴィーガンを強要なども勿論していません

ただ、「命(植物も当然含む)を頂くことの感謝や、いただいた命を還元する」という氣持ちをどれだけ持っているか、実際お肉や卵や乳製品やお魚さんを頂くということや、動物実験を経てできた製品には、どれだけの過程や物語を経て、目の前に辿り着いているのかを、どれだけの人が「わかって選択しているのか」はとても興味があるところです。

かつての私が無知だったように、そして今の自分もまだまだ勉強途中であるように。

発信したいコトとその理由

この社会で生きている以上、全て動物性のものを排除して生きていくのは相当困難だと思っています。でも一人一人がそういった製品を選択する回数や量が1/10になれば、1/7になれば、2/3になれば、1/2になれば、全てではなくても少しでも減らした分だけ助かる命が増えると思っています。

なので、是非「知った上で、選ぶ時も感謝して、頂いた命を還元する氣持ちで選択するようになる人が増えればいいな」と思って発信を始めました。

今回の記事では、どうしてこのような心境や行動に至ったのかという、私の経験や体験を綴っていきたいと思います。


師との出会い

ソイミートって美味しい

一番最初に意識を持って「ヴィーガン」に触れたのは、2019年の春。

友人より「ヴィーガン料理のレッスン」というお知らせをいただき、そのお料理教室に参加したのが最初でした。(この先生は後の私の師になる方でした)

それまで「ヴィーガン」と聞いても「肉・魚を食べない人」という印象と認識しかなく、肉もお魚も好きで食べていたので、「ヴィーガン料理」と聞いて、「「お野菜がいっぱいのお料理」が習えて食べれるんだ!」と無知のまま、そんな軽い氣持ちで参加していました。

お料理はとても簡単で美味しく、その時人生で初めて「ソイミート」という食べ物を知り、「こんなに簡単な調理法で、お肉のようにカロリーも控えめで、しかもめちゃくちゃ美味しく食べれるんだ!」というのが、最初の衝撃でした。

畜産業の現状にショック

そして、その後、畜産業の現状や動物さんたちの人生や環境問題についてをお話しいただく時間があり、改めて動物さんの人生や最期を想像して、すごくショックを受けました。(この詳細についてはまた別記事で投稿します)

「命はありがたく頂く」と言葉でわかって、知っていたつもりだけれど、全然わかっていなかったことに、衝撃を受け、その時は「少しでも減らそう!」と思い、その日から、まずは少しだけ、お肉の生活を減らし始める生活が始まりました。

「五観の偈」を知る

実は、そのヴィーガンのお料理を教えてくださった先生は、元創作料理の女将さんだっただけではなく、高野山真言宗修行僧でもあり、動物愛護のご活動やカウンセリングセッションなども行なっていらっしゃる、大変知識も豊富で地球や未来のために色々な活動をされている本当に素晴らしい方でした。

その後ご縁を頂き、一緒に高野山に参拝させて頂き、そこで初めて「精進料理」というものを頂きました。美味しさや思想に触れただけでなく、そこで初めて「五観の偈」というものを教えて頂きました。

「五観の偈」食前に唱える食する心構えが示される、五つの短い経文のことです:

一つには、功(こう)の多少(たしょう)を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二つには、 己(おの)が徳行(とくぎよう)の全欠(ぜんけつ)を忖(はか)って供(く)に応(おう)ず。
三つには、 心(しん)を防(ふせ)ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四つには、 正(まさ)に良薬(りょうやく)を事(こと)とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為(ため)なり。
五つには、 成道(じょうどう)の為(ため)の故(ゆえ)に今この食(じき)を受(う)く。

意味としては:
「一、この食事がどうしてできたかを考え、食事が調うまでの多くの人々の働きに感謝をいたします。

二、自分の行いが、この食を頂くに価するものであるかどうか反省します。

三、心を正しく保ち、あやまった行いを避けるために、など三つの過ちを持たないことを誓います。

四、食とは良薬なのであり、身体をやしない、正しい健康を得るために頂くのです。

五、今この食事を頂くのは、己の道を成し遂げるためです。」というものです。

つまり、
 ・自分が生きるために、動植物の尊い生命を犠牲にしていること。
 ・動植物の尊い生命を無駄にすることなく、適量をわきまえて、感謝していただくこと。
 ・食することで得られた生きる力を社会のために役立てる。

に想いを馳せながらいただくことでした。

「いただきます」といってお食事をいただいていますが、お米1粒にしても自然の恵みや色々な人の手を渡り、目の前に来ていることなど、正直氣にもしていなかったことに氣付かされ、頂く感謝を改めて思い知らされる印象的な学びの時間でした。

不妊治療・3回の流産・不育症を経て

不妊治療と流産で体感した命の奇跡

とはいえ、以前よりは頂く命や感謝を意識するようになったり、お肉を「減らす」ことはずっと続けていたものの、それ以上理解を深めたり、徹底的にミートフリー生活、ましてやヴィーガン生活になったわけではありませんでした。

さて、それからコロナを挟み、2022年1月から、当時37歳だった私は、不妊治療を行うこととなりました

実は、31歳の時、妊娠し残念なこととなり、その後なかなか妊娠せず、その時は一度離婚を経験していたのですが、ありがたいことに再婚し、自分の経験と年齢から、再婚後すぐ妊活をすることとしました。

「きっと今世は子どもを持つことはない!」と離婚してからは覚悟を決めており、都内にマンションまで購入していたので、まさか自分が妊活をするとは想像もしていませんでしたが、37歳という年齢が急に生命本能を呼び起こされたのか「子どもいなければいない人生も楽しいだろうけど、この機会で、せめて迎える努力をしなかったら、いつか将来後悔しそう」「子供がいる人生も経験してみたい」とパートナーの希望も後押ししてくれ、治療に入りました。

前置きが長くなりましたが、最初の3回の人工授精で妊娠せず、すぐに体外受精に切り替えました。

妊娠しない度に、落胆と年齢からの焦りもあり、命を宿すのは本当に奇跡なんだなと、毎回痛感するようになりました。その後、体外受精では着床したものの5週目で、その後も顕微授精でも着床後8週で残念なことになってしまい、不育症と診断されるまでになりました。

この経験を通じ、命を宿し、育むのは、いかに奇跡なことかと身をもって感じました

流産と不育症診断から湧いてきた感情

さて、不妊治療とヴィーガンの考え方に何の関係があるのかというところですが、これは自分がなかなか妊娠しなかったり、流産を繰り返したり、年齢が高齢化していたという背景や経験もありますが、心の底から身をもって「命の奇跡」というものを体感していく日々だったのです。

そんな氣持ちは、人工授精を始めた時から感じていて、その時から「減らす」の段階から「お肉の肉片」は徐々に、そして最終的に口にできなくなりました。

いきなり、ある日突然ではなく、「減らす」が「選ばなくなる」「食べれなくなる」に段階を経て、徐々に変化していった感じです。その変化の過程では、治療中であっても、初期には頂くこともあり、インスタにいただいたお料理をあげることもあったり、今の状態になるまでには、本当に徐々に段階的にでした。

というのも、治療を始め、時間が経つにつれ、理性なのか本能なのか、子どもを授かること、命を育むことの奇跡さ一層感じだし、人間でなくても、他の動物たちや生き物、特に足を持って動き知能や感情が明らかにあるとわかる動物さんたちへの愛着が、どんどん目覚めていったのでした。

そんな中、他の人が食べている分には、割り切っていて俯瞰して観れているので、全然問題なかったですが(パートナーはお肉が好きです)、肉の塊を見ると、どんな想いでこの子(調理されたお肉)のお母さんはこの子を産んで引き離され、この子はどんな人生だったんだろうとすっかりイメージしてしまい、体外受精に切り替える頃には、まずは、肉片は口にできなくなってしまいました

「命は頂いて繋いでいる」「栄養として必要」いろんな考えもありますし、理解もしていますし、本来ヴィーガンの考え方では、卵も乳製品もお魚さん(出汁も含む)も同じ生き物の対象ですし、命といえば植物も同じです。(その頃は、今より理解がまだまだ浅く、知識不足で、感謝しつつ、卵や乳製品やお魚さんは今ほど氣にはかけていませんでした。)

ただ、不妊治療とマタニティブルーも相まって、まずはわかりやすく「動物さんがかわいそう。涙」という氣持ちがどんどん勝っていってしまい、感情的に食べれなくなっていったというところでした。

そして、そんな食生活を続け、治療開始から2年、顕微授精で無事現在27週まで超えることができました。妊娠経過中も、悪阻で体調を壊し、今回は無事育ってくれますようにと毎日祈り、健康に氣を配り続ける日々で、母親とはなんと尊い生き物だろうと感じる日々であると共に、健康であることも、命1つ誕生することも、当たり前と思っていること、全て1つも当たり前がないのだということを身にしみて感じる時間となっています。

目覚めたミートフリー料理

プラントベースで栄養は足りるのか?

さて、少し話がずれたような感じもしますが、そうやってお肉を食べなくなるようになって、私は以前習ったヴィーガンクック(もしくはミートフリー・プラントベース)にとても興味を持ったのです。

まずは、栄養面でです。子どもを宿し育むのに、動物性のタンパク質はなくてちゃんと育つのか、そもそも私は特にありませんでしたが、ヴィーガンの人は不健康という一部の世の中のイメージもありますし、そこはきちんと調べようと興味を持ちました。

栄養のことは別途記事でいずれ記載しようと思いますが、結論、お肉を食べなくても、問題はありません

ただ、栄養素はきちんと考えなければいけないので、プラントベースの食事だけでとれない栄養素はサプリメントで補ったり、取り込んだ栄養素も腸で吸収されないと無駄になるので、「腸活」の勉強も取り入れました。

もともと食には興味があり、「薬膳マイスター」と「サプリメント管理士」の資格も不妊治療開始前に取得していたこともあり、体質改善や健康が入り口ではなかったミートフリー生活も、もはや健康面での追求も楽しい領域になっていきました。

創意工夫のヴィーガンクック

そして何より、調理法でお肉代わりのお食事ができるというのが、研究するのが楽しく、はまっていきました。

インスタのストーリーで作ったお料理をアップしていったら、「健康そう」「ヴィーガンクックが何か知らないけど響きで興味がある」そんな人たちが一緒にお料理したいと集まってくれるようになり、月1〜2回くらい4~5人ですが、一緒にレシピ研究をする楽しいコミュニティも生まれました。

ベター ザン ナッシング の選択

経験を経て自分ごとになっていた

そうやって私はヴィーガンに触れて5年ほど経ち、いろんな経験を経て今この状態にいます。

「美味しい、楽しい」をきっかけに、私の作ったミートフリーやヴィーガン料理を喜んでくれる人達ができてきて、しっかりと自分ももっと動物や環境や地球について勉強しようと思わせてもらいました。

改めて、勉強をすると、以前も教えてもらっていたのに、環境のことやアニマルライツのこと、それが地球にどれだけの負担を強いていることかなど、5年前とは全く違った自分ごとのように感じるようになっていました。

「お腹にいる子ども世代が育つ地球が少しでも良くなっていって欲しい」
「辛い思いをする動物さんたちが、少しでも少なくなって欲しい」

「植物の力と命を頂くことで、健康になって欲しい」
そうフツフツと湧いてくるようになりました。

これは本当に、きっかけをくださり、今も教えてくださる師がいてくださることや、不妊治療を経て、すべての命や未来の地球が自分ごとになっていったからだなと思っています。

完璧や0か100を選ばない

とはいえ、こうやって、「すべての命」と言っていますが、植物の命もいただいています。植物は再生しますが、痛点もあるそうです。

なんなら勉強すればするほど知ることになりますが、地球のことを考えれば、農薬汚染されたお野菜や、過酷な労働下で栽培された過程を経たお野菜もたくさんこの世には流通しています。それをすべて確認して選ばないようにするのは相当困難を極めます。

またお食事に関しても、慎重に選ぶことはできますが、限界はあります
お友達とお食事をする時も、100%動物性を排除したお店ばかりにもいけません。全部自分で作ったり、こだわったお店で買えば避けられますが、もちろん断ることも可能ですが、お付き合いで、卵やお砂糖(お砂糖の精製には牛骨が使われています)乳製品、ゼラチンを使われたパンやお菓子も頂くシーンもあるでしょう。

なので、私は最初のスタンスでも書いた通り、私はよくイメージされている過激なヴィーガンを決して人様に勧められないし、勧めたいと思っていないですし、自分自身も完全なヴィーガンにはなれないなと思っていますし、正直なるつもりも今のところありません。(いわゆるペスコ・オボ・ラクトベジタリアンでしょう)

ただ、「選択を極力減らす」「頂く時は感謝を忘れず、頂く命を還元する」という氣持ちであり、行動を続けたいなと思っています。それは食べ物であっても、他の動物実験や何かの犠牲の上で成り立っている製品すべてに対してです。

そんな私の隣でパートナーは、よく美味しそうに自分で調理したお肉をいただいています。(ちなみに、私はヴィーガン料理を研究していますが、家庭内ではうちの台所はパートナーが預かっており、私のスタンスを知っているので、彼が肉をいただくときも、私用に別の食事も作ってくれています。感謝です。)

そんなお肉をいただく様子を軽蔑することもありませんし、少しづつ私の影響を受け、100だったのが98,95,90,,,と生活を重ねるうちに、少しづつでもどんどん減っていっているだけで、よかったなと思っているくらいです。

他人を自分の主義や信条に従わせようとするのは奢りであるし、無理なことです。ただ自分が良いと思っていることが、他人にも影響を与えられる人でありたいなと思って今ます。

これから発信していきたい3つのこと

入り口は何でもいいと思っていて、知らなくても意識していなくても、知った人が取った行動が、結局は、動物さんや環境や地球に少しでもいいことを始めるきっかけになる情報を発信していきたいと思っています。

美味しいが入り口のヴィーガン料理

美味しくて簡単で楽しいお肉(やお魚や卵、乳製品なども)を使わないお料理のコンテンツ

健康が入り口のプラントベース栄養学

地球や環境というと壮大なイメージを持つ人も、自分の健康の為ならと、お野菜の栄養や魅力のコンテンツ

環境や動物愛護が入り口の地球のこと

やはり、発信するからには現実問題や直面していることも日々アップデートされているので環境やアニマルライツのコンテンツ

最後に

とてつもなく長くなりましたが、もしここまでたどり着いてくださる方がいらっしゃいましたら、心から感謝申し上げます。

私もまだ勉強中で発展途上の身です。

「ヴィーガン」というワードは非常にセンシティブで、色んな想いや信条をお持ちの方も沢山いることも、炎上が起きていることも勉強するうちに最近知っていきました。

なので、発信することに、少し躊躇していた自分もいました。

ただ経験し、体感したことを、私が発信することによって、誰かの知るきっかけになり、それが少しでも誰かのそして地球のために繋がったらいいなと思っているので、色々と発信を頑張っていこうと思います。

また覗きにきて頂けたらとても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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