発達障害からマクロビ体験、じぶん薬膳の紹介、そしてプラネタリー・ヘルス・ダイエットを知る
こんにちは(^^
今回は、2009年~、長男は小学3年生、次男は幼稚園の年少に通い出した年。以前から気になっていた「マクロビオティック料理教室」に通った体験と、その関連...を綴ります。
なぜ気になっていたのか。
長男の発達障害のことを調べていくと、多動の改善方法で「キレーション療法」「CFGFダイエット法」などを知りました(実際には、できませんでしたが)。
体内に取り入れる食品を選んだり、有害金属を排出することで落ち着く、という考え方です。どこまで医学的に解明されているかは未知数なので、そんなにオススメは出来ないのですが。
子育て仲間の医師と薬剤師夫妻も、ご夫婦の責任の範囲で、海外から何かの薬剤を取り寄せては、お子さんに一定時間のキレーション療法を行っているのを伺っていました。
我が家では、2006年4月に、長男 T の毛髪検査を行っています。杏林予防医学研究所です。有害金属やミネラルバランスは、どの程度かな...と、調べてもらう感覚でした。
受け取っていたレポートの、表紙の部分を、シェアしますね。
当時のレポートで、有害金属では、ヒ素、水銀、スズ、が基準値より多め...と出ていました。
当時、受け取っていた、読み取り方の説明です。
この他に、個別のレポートが3枚ほど添付されていました。
もしかしたら、微量の有害金属によって、多動の症状が現れているのかな?と考えるようになりました。
夫の家系は、水道が整備されるまで、敷地内の井戸水を飲んでいました。そして魚食中心です。
私も、1人暮らしで貧しかった自炊生活から、結婚し長男を出産するまで、経済的な思考が中心で、日々の食事を組み立てていました。お買い得が大好きで、添加物にも無頓着。
好んでいたわけでは無いのですが、安い加工食品も、普通にありがたく食していました。
ところがこの結果...
それからです。食について、自分なりに調べたり、少し立ち止まって考えるようになりました。
世間でも本が出始めていました。私が最初に読んだのは「食品の裏側」安部司氏、2007年1月に購入しています。
読んでいて、とても怖くなりました。家計のゆるす範囲で、買い物のときには、意識して「原材料表示」を見るようになりました。
全部を避けることは叶わなくても、意図的に選んでいこうと思いました。
こうした背景があり、子ども達が通学や通園で手が離れた年の後半には、ネット上で探して見つけた、同じ市内の「マクロビオティック料理教室」(以下「マクロビ教室」と略しますね)に通ってみることにしました。
☆ ☆ ☆
マクロビ教室は、某マンションの1室でした。同年代の先生で、ご自身の がん体験から、食養生にたどり着いた方です。久司先生の流れを汲んだ教室だったと記憶しています。
生徒は、アレルギーや病気のご家族がいる方ばかり。5~6名で一緒のクラスでした。必要に迫られて、一生懸命に学ぶ方が多かった印象です。
講座の前半では、おぼろげな記憶ですが、マクロビオティックの考え方や食材の説明、陰陽のこと、季節とバランスを取ること...をオリジナルプリントと座学で学びました。
「身土不二」といって、暮らしている土地の恵みや旬の食材が、最も自然で大切であること。「一物全体」は、食材を丸ごと食すことが望ましい、という考え方です。
そして「陰陽調和」。食材それぞれに陰陽があり、季節や人間にも陰陽があります。それらをバランスさせ調和させていく、という考え方です。
これは、sachi|言葉で絆ぐさん が展開されている【じぶん薬膳】シリーズとも共通している概念です。
こちら ↓ の記事に出てくる「五行の相生相克図」は、とてもよく表現されていると思います。同じようなことを習いました。
マクロビ教室での後半は、道具の扱いと、実際のお料理作り、そして実食です。動物性の食材や、乳製品は全く使いませんでした。道具類も選び方から、音をなるべく立てずに、丁寧に扱うことを習いました。
実際に作った料理の写真を、いくつかシェアしてみますね。
これは2009年の秋、たぶん基礎コース。
根菜たっぷりの味噌スープ、和え物、奥には蒸しケーキ。小麦粉ではなく、米粉とアーモンドプードルだったと記憶しています。米飴、ほか、自然素材の調味料、たくさんの季節野菜と陰陽、代替食材...などを学んでいきました。
穀物の回 ↓ 。赤米のご飯、穀物餃子、ひよこ豆のスープ、大根と穀物の煮物、昆布の佃煮など。
お肉の代替のように、ひえ、あわ、きび類、アマランサスなど、様々な穀物の扱いを学びましたが、大半は忘れてしまいました...案外ふつうに、うるかして使っていたような...(汗)
様々な料理方法の回 ↓ 。
白和え、寒天寄せ、煮物、おひたし、炒め煮など。デザートには お団子も。おひたしでは「醤油しぼり」など、マクロビ的な、食材の扱い方を学んだ記憶です。
土鍋で炊いた玄米おむすび、おもちワッフル、穀物コーヒーゼリー、アーモンドプードルを使ったケーキなど。
りんごとクルミのクランブル デザート。これもバターや小麦粉、お砂糖は使わないレシピでした。米飴、アーモンドプードル、メープルシロップ、無添加ピーナツバターなどで代替。
最後かな?パーティ料理っぽい回も、ありましたよ ↓ 。手前は車麩のカツ。お出汁でしっかり味を含め煮してから、衣をつけて揚げています。土鍋の炊き込みご飯、サラダ。絹豆腐ベースのティラミス風デザートなど。
そういえば、グルテンミートで「唐揚げ」を作った回もありました。
この教室で学び、いまだに継続しているのは、食材選びと調味料選びです。自然食品店に出入りするようになったのも、この頃からです。
お醤油やお味噌、みりん、料理に使うお酒などは、安全で添加物のない品を意識して選ぶようになりました。
お醤油は、ずっとこちら ↓ を使っています。教室では、もう1ランク上の品でした。
原材料は、小麦と食塩のみ。工程まで表示。
みりんとしては、こちら ↓
こちらも原材料は米、米こうじ、食塩とシンプル。
お味噌は、原材料が「米、大豆、塩」だけであれば、浮気しながらです。手作りまではしていません(汗)。今は、こちらの味が好み ↓ 。地元 北海道では、もっと安く売っています。
そのほか、なるべく地元 北海道産のお米と野菜、食材を中心に、食卓を賄うようになりました。
6月24日、追記
闇の中、光を求め愛を叫ぶじゅにーさんのnote で興味深い内容を発見。リンク張りますね。「国産」と書いてあっても、そうとは限らないという...
知って、学習していきたいと思います。(追記ここまで)
今の季節は、隣居の義父母から、裏の畑で採れたてのアスパラが、玄関に届いていたりします(567が心配みたいで、顔や声は出さずに、そ~っと置いてくれます)。
我が家は、ワンパターン、マイペースな食卓です。マクロビ料理教室で学んだ頃には、米飴や、梅醤、無添加ピーナツバターなどを、真似て購入してみましたが、家庭では続かなかったです。
玄米も、家族に不評で、すぐにあきらめました。分づきでもなくて、白米です。
子どものお菓子を、当時は、無添加おせんべい や、干し芋、季節の果物など、自然食品を中心に、切り替える工夫はしました。
今は、身体が出来上がって、大きくなったので、ジャンク何でもOKです。
長男は習慣からなのか、白米と道産納豆、味噌汁が大好き。
次男はジャンクですが、家族でバーガーショップに連れて行ったことがほとんど無くて、友達と体験して「うめぇ!」と感動したようです(すまぬ...)。
マクロビのことを話せる友達と、以前によく話題になったのは「舌」を教えたいなぁと言うことでした。自然な味を、ちゃんと美味しい、と感じる味覚、センス。これを育てること。
添加された味のほうが、刺激的で「美味しい」と覚えやすいのです。だから気を付けたいね、と。
現在は、非常にジャンク食ですが、幼かった子育て中には、家庭の味を美味しいと学んでくれました。両祖父母の家で出される食事も、問題なく食べる事ができて、助かりました。
☆ ☆ ☆
最後に。
最近、NHK番組SDGs系「2030未来への分岐点」を見ていたら「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」という概念を知りました。
地球上の人たちが全員、飢えないで暮らせる食事の基準...といった感じです。こちらは、知財図鑑へのリンク ↓
国連フードシステムサミット2021
EAT-食品、惑星、健康に関するランセット委員会(日本語訳)より
惑星の境界内で100億人の将来の人口に健康的な食事を与えることができますか?
答えはイエスですが、食生活を変え、食料生産を改善し、食品廃棄物を減らすことなしには不可能です。
番組「2030未来への分岐点」では、純粋に「飢え」だけではなく
例えば、海外ワインや牛肉を、日本が輸入して楽しむ行動は、産地の水資源を何百リットル、牛肉なら更にものすごく多量の穀物をも奪っている行為...といった、世界スケールの食の不均衡と、新たな指標の提言のように表現されていました。
※バーチャル・ウォーターの考え方です
飢えや不均衡を減らしていく観点から、食の現象を捉え直すなら、
経済のために生産するのではなくて
それぞれの国や地域が、地元で食べるものを生産し、分配することを最優先に叶える。すると、食糧問題の大半は、現時点でも、かなり解決できるように思えました(私の個人的な見解です)。
現在の「プラネタリー・ヘルス・ダイエット」の提言では、野菜が今の倍量食べられて、残りの半分は穀物やナッツ類、果物。動物性たんぱく質は、今の半量を週に2回程度、を基準に食べます。
鳥肉なら生産のために資源は多く使わない。砂糖も、もっと少なくて良い。
...みたいに、私には読み取れました。
今の子達が、自然に生活していると実は小食傾向なのも、こういった惑星的な感覚を、無意識に理解しているんじゃないかな?と受け止めています。
これからの動向も、じっくりと見守っていきたい、とても気になる分野です。
追記:皆さんの「スキ」でお祝い✨いただきました、読む応援ありがとうございます(^^