備えていること 3)食関係 ~ブラックアウト体験より~
こんにちは(^^
このシリーズでは、2018年9月6日(木)北海道胆振東部地震 と 大規模停電 の経験から、個人的に備えているもの、当時 役立った具体物や方法を、経験談を交えて綴ります。
前提条件は、こちらをクリックした先の記事に記載しています。
主婦として、息子たちと自宅の避難生活で、今後の見通しを考えたとき、最も重点的に考えたのは「食について」でした。
1)停電による影響と、現状の把握
冷蔵庫の電気が止まっています。冷凍庫のドアは、なるべく開けないことを子ども達と約束しました。
冷凍庫の中身は、ぎっしり多いほど、冷えが続きます。普段から長男のお弁当作りのために、冷蔵・冷凍庫の中身をリストアップしていました。それが功を奏し、中身が把握できて、扉の開閉が少なく済み、冷えが続いて全体として助かりました。
調理器具の問題も明らかになりました。わが家の主コンロは IH。電子レンジ、魚焼きグリル、オーブン...どれも使えません(涙)。カセットコンロと、カセットボンベの数で、今後の展開を考え直しました。
2)食料消費の順番を考える
冷静に考え、アイス、牛乳類の消費からメニューを組み立て直しました。
わが家の場合、偏食の長男でも食べられるメニューで、ホットケーキにアイス乗せ からスタート。他の家庭では、シチューなどから展開したそうです。
次に冷蔵品から消費。冷凍品も順次...。
後に再会した知人の中には、庭で 炭火を起こし焼肉、焼き海鮮をした...という家庭が、複数組ありました。冷蔵・冷凍庫の中身を捨てず、一気に消費です。生ぬるいビールを飲んだよ~とも(!)。現実的な対応に、感心しました。
3)傷んだ生ゴミの処分
なるべく食べきる方向で工夫しましたが、冷蔵庫内の切り身魚も、冷えないので、すぐに傷みました。もったいないと食べて腹痛になったら、もっと大変だな...と思い、捨てる決断。生ゴミの回収日は、まだまだ先です。
ドコモ店で出会った女性に、教えてもらった裏技の手段。臭った生ゴミは、刻んでトイレで流す...の処理を、この切り身魚分だけ実行しました。
注)あまりお勧めできる行動ではないことは承知しています(汗)が、冷蔵庫内の腐敗臭を断つことが可能でしたので、非常時用にお伝えしています。
ゴミ回収の状況はどうだったのか。...うろ覚えですが、通常よりも集積場に出されたゴミは、溢れるほど多くなりました。ゴミ回収車も、通常の時間に来られない日々が、何日も続いていた記憶です。
4)買い物の状況、現金の必要性
何日、この状況が続くのか...。その渦中では、見通しがありません。
2~3日目。近隣の普段使っているコープ店では、現金対応のみの 店頭販売が、日中の数時間だけ開催されるようになりました。店長と出られる店舗スタッフによる、完全なご好意です。
販売品は、店頭に出せた在庫 限りの売り切り。飲み物 各100円、パン、カップ麺100~200円。米5kg2000円...など。細かなおつりの出ない、レシートも無い、販売方法でした。
私はここで、米5kgを購入しています。非常時用の現金、100円玉、1000円札の用意が、この時に活きました。お互いに、無事を確認する会話を交わし、お礼の言葉も伝えあって、癒された記憶です。
その後、停電が復旧しますが、乳製品類は2週間~以上、停滞しました。搾乳が止まり、牛側の病気の都合や、物流のパンクが主原因だったと記憶しています。
買い物の行列もすさまじくなりました。1家庭1品...とアナウンスされる品物、例えば缶詰、乳製品、冷凍食品、カップ麺などが増えていて、買い置きできない状況が続きます。平常時の備えの大切さ、を学びました。
5)ストックしていた食品
米、各種缶詰、乾麺類、インスタント麺、シリアル類、カロリーメイト、長期保存ビスコ、えい羊羹...など。わが家の場合、現実には、それらの品に手を付ける前に、冷蔵庫内にある食品を、いかに捨てずに食べきるか...の模索でした。
調理器具が壊滅した場合、火を使わずに食べられる食品が、威力を発揮するな...と学習しました。
6)後に購入した、食にまつわる品物
わが家は、まだ家族を抱えている状況なので、食の備えは優先順位の上位にあります。
まず、カセットコンロ&ボンベを、買い増ししました。↓ 1コンロでは、米を炊くと同時に、湯沸かしや、おかずを温められないことを体感したからです。
少しずつ、時期をずらして、水を注ぐだけで食べられるタイプの長期保存米のセット、そのまま食べられる缶パンを箱買いしています。↓
その他、調味料や乾麺類のストック量を増やし、ローリングストックを厚くしている最中です。
また、子育て期間中に利用していた、定期宅配購入の業者側から連絡があり、再開することにしました。食料を購入できる窓口を複数もつことで、少し安心を得ています。
7)生き抜く能力
最後に。私はブラックアウト体験から、今、目の前にある状況や手段で、可能な方法を組み立てる能力、実行する能力...が、生き抜く力に直結しているのではないか...と感じました。
ある友人経由で、車のバッテリーを使い、炊飯器でご飯を炊いている画像も拝見しました。なるほど!と思いました。
他に最近、1日1~2食の生活...という話も、多方面から伺っています。食べる必要性が減らせて、体力的に大丈夫であるならば、備える必要性、重要性も減らせます。
結局、何が正しいのか...は多様だな、と思っています。私は、こういう行動をしました、という1つの経験談として、何か あなた の参考にしていただけたら幸いです。
追伸
このシリーズは、ここまでで、私が今、緊急で伝えたかった内容の大半を終えましたので、一旦お休みします。
追加するならば、情報収集用に、自分の地元自治体や、信頼できる報道機関等の Twitterを、今からフォローしておくことをお勧めします。Twitterは、データが軽いので、バッテリー消耗が少なく最新の情報が受け取れます。
今後の台風情報には、充分にお気をつけて、無事にお過ごしくださいね。