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GLASS-LABさん工房見学

こんにちは!フリーでプロダクトデザイナーをしている、横山友美と申します。今回はインテリアライフスタイル展で知り合った、GLASS-LABさんの工房見学の模様を記事にしたいと思います。
GLASS-LABさんは、代表取締役の椎名隆行さんの祖父である、椎名三男さんが1950年に創業した「椎名硝子加工所」の流れを汲んだ「ガラス専門店」です。GLASS-LABさんではB to C向けの商品を作っています。皆さんも店頭で、こちらの工房で作られた製品を見かけているかもしれませんね。

下町感のある外観

こちらの工房では、吹きガラスなどで形作られたガラスへの後加工をしています。(後加工専門なので、工房はとっても涼しいです)メインの加工は、平切子サンドブラストです。この二つの技術を一つの工房でできるところは他になく、GLASS-LABさんの特徴です。他にも、ガラスどうしの接着・穴あけ・切断などの加工もおこなっています。

平切子とサンドブラストの技術が詰め込まれた、人気商品のぐい飲み
左:瓶を切断・加工・接着した試作 右:空き瓶を再加工したバングル

平切子とは?
主にガラス製品の底の部分を平らにするために発展した技術。江戸切子は主に装飾に使用され、細かな線の表現を得意としますが、平切子は面を平らに削ることを得意としています。GLASS-LABさんは数少ない平切子を専門としており、ガラス製品の底だけでなく幅広く平切子を活用した製品開発をされています。

左:切子を入れる前のグラス。透明なガラスの上に色付きのガラスをかぶせている。 
右:江戸切子と平切子両方を使ったグラス。表面の色ガラス削った部分が透明になっている。

砥石にガラスを押し付けて面を磨いていきます。荒い砥石から細かい砥石に段階的に分けて磨いていくことで、磨いている面が透明になっていきます。
一つのモーターを回すと同じ軸でつながった、すべての砥石が一度に回転します。すべての砥石が一斉に回る景色は圧巻!現在この方式を採用しているのは、こちらの工房だけとのことなので、貴重なものを見せていただきました。

平切子で削ったグラス。最初は目の粗い砥石で削って、だんだんと細かい砥石で磨き上げてく
左:石のお金のような砥石 右:すべての砥石を回すベルトが一つの軸につながっています

サンドブラストとは?
ガラスに砂状の研磨材を吹き付けて、つるつるの面をザラザラにしていく技法です。研磨材を吹き付ける時間を長くすることで、吹き付けた面がえぐれていきます。残したい部分はマスキングなどを張ることで、削られずにつるつるな面をキープします。
通常サンドブラストで細かな文字などを彫ると、つぶれてしまうことがありますが、GLASS-LABさんでは0.09mmまで表現する事ができます。この技術力は世界的なレベルなんです!

細かな線の表現ができることを認められ、有名キャラクター事務所のお仕事もされてます
研磨材が飛び散るため、すべてボックスの中での作業になります

終わりに
GLASS-LABさんの代表の椎名さん含め皆さんが、非常にこの技術に誇りをもっていることが伝わってくる工房見学でした。(写真には写っていませんが、工房では2代目にあたるお父様も作業されていました)素敵な商品がたくさんあったのですが、今回紹介しきれなかったので、ご興味のある方はホームページをのぞいてみてください。

このブログでは、プロダクトデザインに関する情報を記事にしております。スキやコメントいただけると、励みになります。最後までお読みいただきありがとうござました。

【株式会社 GLASS-LAB】
椎名切子(GLASS-LAB) 江戸切子・砂切子の通販 (glasslab.official.ec)
引き出物等のギフトやプレゼントにオリジナルグラス作成・製作のグラスラボ (glass-labo.com)


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