楽しむ期
お腹にいる間に、娘の病気のために出来る事はなかったので、とにかく毎日HAPPYに過ごす事を心掛けました。
細胞レベルで幸せ届けー。笑
いつ何があっても良いように、予定日の3ヶ月前にはネイルを外して入院セットを準備!
初めての水通しも、ワクワク!
病気への不安より、もうすぐ会える楽しみが大きく
娘に助けられている気分でした。
4月に入り、30週あたりで恐らくここに落ち着くだろうという診断がつきました。
"両大血管右室起始症"
心室中隔欠損、ファロー四徴症など当てはまりそうな病名はありましたが、娘の心臓はこれが一番しっくりくる形でした。
少しの差で診断名が変わったり、同じ病名でも心臓の形や出る症状が違ったりします。
性格や外見と同じ"心臓の個性"です。
【出産前の診断】
肺動脈狭窄を伴わない両大血管右室起始症
①大動脈と肺動脈が右室よりから出ている事が原因で、大きめの心臓の穴(心室中隔欠損)が空いている
②肺動脈狭窄がある(恐らくかなり軽度)
③肺動脈弁の盛り上がりが多少ある(筋肉のようなもの)
と、なりました。
①の穴がある事で懸念されるのが"心不全"です。
穴があると、本来大動脈を通り身体に回るはずの血液が、肺に行ってしまいます。
それにより"肺高血圧"が起こるため、息苦しさから哺乳不良や体重が増えない、、、などの"心不全"症状となるのです。
つまり塞ぐ事が一番重要で、手術リスクを減らすためにある程度体重が増えた段階で、"心内修復術"を予定するとの事でした。
但し、万が一、②の肺動脈狭窄や③の肺動脈弁の盛り上がりが生まれてきてみたら案外強く、肺に行く血液が想像以上に少ない場合、今度は“チアノーゼ"の懸念が出てきます。
その場合、体重増加を待つ前に、早ければ生後何日かで"肺動脈絞扼術(バンディング)"をするとの事でした。
人は皆、どこかで必ず苦労をします。
娘はだいぶ早いけど、生まれてすぐに試練がある人生だったのです。
産後すぐに自宅に帰れないだろう。
手術が何度かあるかもしれない。
年頃になれば傷を気にするかもしれない。
悲観しようと思えばいくらでもできる状況でしたが、まだ生まれてもいない彼女の人生を、悲しいものだとするのは大変失礼。
もし、沢山の試練をしっかり乗り越え、生きていけるのなら、その人生を最高にHAPPYなものにしたいとだけ思いながら出産までの2-3ヶ月を過ごしました。