発達検査の結果は?3つの病院に通うも不登校は変わらず。病院(カウンセリング)って何をしてくれるトコなんだ??
中学2年生になって、益々学校に行けなくなっていた長女クラレ。
そんなある日、クラレが「病院に行きたい。普通になりたい。」と自分から言い出した。
なにも情報がないままに、通えそうな児童精神科や不登校外来のある病院を探すも、なかなか予約がとれないという現状を目の当たりにした。
なんとか市内にある唯一の不登校(思春期)外来の予約を取れたものの、そこから待つこと3ヶ月。
予約をした5月から季節はもう夏も終わろうとしていた。
ようやく初診の日を迎え、診察の結果「発達検査」を行うことになった。
2日間に渡る長時間の検査を終え、1ヶ月後に検査結果が出た。
はたして、その結果は・・・?
・・・
診断が下りなければ病院は何もしてくれない?
市内で唯一、児童精神科のある精神病院で「発達検査」を受けたクラレ。
幼稚園、小学校と特に勉強面では遅れていると感じたことがなかったので「発達検査」と聞いても、あまりピンとこなかったが、医師からの「可能性を調べる為」という言葉に納得して受けることにした。
そしてさらに1ヶ月後の受診時。
検査の結果が出ていた。
「今回の検査では明らかに診断を満たすとは言えない結果でしたが、ASD、ADHDともにグレーゾーンである可能性はあります。ただ、聞き取りや他の検査の情報を合わせると、情緒発達の過程によるものという可能性もあります。」
という医師の話だった。
てことは、グレーではあるけれど、はっきりとした診断は出なかったということか。
「はっきりとした発達の診断は出ませんでしたが、クラレさんが今、抱えている問題を改善していくためにも月1回程度でカウンセリングは行っていった方がいいと思われます。」
ということで、毎月病院に通い、カウンセラーとのカウンセリングを続けることになった。
カウンセリングと言っても、カウンセラー(若い女性臨床心理士)と1時間くらいおしゃべりをするだけのもので、クラレ的にはカウンセリングについて「話しはしやすいけど、特に良くも悪くもない」といった感じだった。
医師の話では「自分の中にあるものを言葉にして誰かに話していくことが大切」ということだったが、信頼関係もないのに上辺だけのおしゃべりで何か変わるのだろうか?と私はこのカウンセリングには懐疑的だった。(口に出しては言わないけれど)
その頃になると、予約をとっていた別のクリニックの予約日がきていたので、最初の病院でのカウンセリングと並行して別のクリニックへの受診もしてみた。
結果はどこも同じような感じだった。
どのクリニックでも、何か解決に向けたアドバイスをもらえることはなく、
「まずは生活リズムを整えましょう。」
「学校を休んだ時は、なにか家の仕事をしましょう。」
といった、ありきたりな言葉を言われるか、カウンセリングを勧められるだけだった。
診断が下りないとなると、病院でやれることは少ないと感じてしまった。
3つの病院を数回ずつ通ってみたが、病院に行く目的がだんだんと「学校を大義名分で休む為のお出かけ」になってしまっていた。
カウンセリングを続けていた最初の病院も、3回ほどカウンセリングに通った後、「もういい。何も変わらん。めんどくさい。」と、クラレがと言いだしたので、4回目の予約はとらなかった。(私もこのカウンセリングには疑問を持っていたので、正直よかったと思った。)
結局、病院に行っても何も変わることはなかったというのが感想だ。
クラレの状態は全く変わらないし、病院での診察を傍らで見ていても、診断が出ない以上、特別な何かをしてくれることもなく、診察を受けても毎回ありきたりなことだけ聞いて終わりになるので、これじゃ変わりようがないと感じてしまった。
クラレ自身も「病院で何か自分が変わることはない」と感じ取った様子だった。
そして3つの病院とクリニックには全て行くことはなくなった。
・・・
病院は期待ハズレ。次なる一手となるものは?
病院には行ってみたものの、期待していた様なことは何も起こらず、クラレの状態も何一つ変わることは無かった。
もっと他に何かできることはないのだろうか・・・?
クラレの一番の楽しみはスマホを使って『アニメのなりきりオープンチャット』でのコミュニケーションだ。
「ここだと思ったことを自由に話せるし、ケンカもできるし、グチも言えるから楽しいねん。ママに話せないこともここのメンバーになら話せるし。」
と話してくれたことがあった。
本来なら、リアルでの友達関係の中で築いていくべきコミュニケーションをクラレはSNS上で築いていっているように感じた。
小学校から中学校まで同級生は変わることがない環境だ。
その中で友達が作れていないクラレは、既に学校の中で友達を作ろうとは考えていなかった。
「学校ではキャラができてしまってるから、もう変えられないし。だから誰も自分を知らない場所に行って本当の自分を出したいねん。」
そんな事も言っていた。
大好きな趣味を共有できて、いい事も悪い事もなんでも話せる友達をクラレは求めているんじゃないだろうか。
リアルの世界の中で、クラレが心を通わせられる友達がいれば・・・
そう思わずにはいれなかった。
リアル世界のどこかにクラレの居場所が欲しい。
学校、部活、スクールカウンセリング、習い事、個別塾、病院・・・
これらの中にはクラレの居場所は見つけられなかった。
他にどこがあるだろうか?
あと考えられそうなところは『フリースクール』だが、民間のフリースクールは個別塾以上に高額だ。
我が家の家計事情では通うのは難しい。
そこで市の「教育指導室」に相談したところ、公営の『フリースクール』があるという情報をもらうことができた!
学校を通さないといけないということなので、さっそく学校に問い合わせて繋げてもらえるようにお願いした。
というか、そういうことはもっと早く学校側からアナウンスしてもらいたかったというのが本音だ。
どうも学校側の不登校児童に対する対応が『放置』気味なのが気になってしまうのだが・・・
とにかく、公営のフリースクールへ期待をかけてみることにした!
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