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【エッセイシリーズ】よじまま家のこどもたち/長女クラレ編

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よじまま家の長女クラレのことを書いたエッセイです。赤ちゃん時代からのコミュ障、不登校。もがきつつも日々の小さな発見を積み重ねて少しずつ前に進んでいく物語です。
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2024年8月の記事一覧

クラレ#4:学校でも家でもない第三の居場所があれば…

学校の先生のはからいにより、クラレは週に1回、スクールカウンセラーとの1時間のカウンセリングを行うことになった。 最初は私も一緒に参加し、クラレと私とカウンセラーの3人でのカウンセリングを受けていた。 初回は全く話せなかったクラレだが、カウンセラーに対する印象は思いのほかよく、カウンセリングを続けて受けることを希望してくれた。 カウンセリングのどこが気に入ったのかをクラレに聞いてみると 「ママが私のことを誰かに話しているのを聞くのがおもしろい」 という返事がきた。(

クラレ#3:相談「学校に居場所を… 」

中学校入学後から先生とうまく関係を築けず、徐々に「学校」へ行くこと自体がストレスになっていったクラレ。 それでも1学期はなんとか登校できていたが、2学期になると登校前に腹痛を訴え遅刻する日が増えていった。 総合病院を受診した結果『過敏性腸症候群』と診断された。 小学校時代は友達は居なくても、担任の先生やいろんな先生がクラレと繋がりを持ってくれていたことで、クラレは安心して学校に行けていたと思う。 その繋がりが中学校では築けていない。 小学校とは全く違う怖い雰囲気の中学校

クラレ#2:先生がキライ! 小学校に戻りたい!

仲良しの友達は居なかったが、大好きな先生がたくさんいた小学校を卒業した長女クラレ。 中学校でも新しい先生と出会い、新しい関係を作っていってほしい。 そう思っていた。 中学校入学後しばらくクラレは普通に朝から学校に通っていた。 クラブ紹介を見た時に「面白そうだ」と思った吹奏楽部に入部し、「優しい先輩に教えてもらえて楽しい」と言っていた。 問題は無さそうに見えていた。 ところが、1ヶ月くらい経つ頃から「小学校に戻りたい」と言い出すようになった。 小学校の先生が大好き

クラレ#1:同級生とうまく付き合えない、先生大好きマイペース少女

さぁ、我が家の第一子、長女「クラレ」14歳、中学3年生について書いていこう。 長女クラレよりも弟の長男トトのことを先に書いたのは、トップバッターにクラレのことを書くのは荷が重たかったからだ。 トトもたいがい重いのだが、彼は今はどうにか自分の意志で自分の道を歩もうとしている。 だからいい。 でもクラレは・・・ずっと出口のないトンネルの中を今もさまよってる。 彼女の生きづらさは、たぶん幼い時から始まっていたと思う。 そのことに私は気付いてあげれなかったし、クラレ自身も意