クレンリネスの徹底
自店は「クレンリネスの徹底」を最も重要な仕事と位置付けています。
「クレンリネスの徹底」とは「掃除を徹底的に行なって綺麗な状態を常に保つ」ということです。
調理や接客は意識していなくても自然と行います。
それをしないとお客様へのサービス提供が滞ってしまうからです。
・お客様が困っていたらすぐに対応する
・お客様に呼ばれたらすぐにかけつける
・注文が入ったら調理に入る
・注文が入って困らないように仕込みを行う
・料理が出来上がったら冷めない内にすぐにお客様のところまで運ぶ
・食事が終わったら会計をしてお見送りする
このようなことは意識していなくても実行できます。
当たり前のことですが、実行しなければその瞬間にお客様に影響が及ぶからです。
「クレンリネスの徹底」はどうでしょうか。
手を抜いてもすぐにお客様からのクレームに繋がりません。
お客様は不快に感じますが、何事もなかったようにお店を後にします。
「ここが汚れていますよ」とは言ってくれないのです。
お客様は内心で、「だらしない店」「お客様への思いやりに欠けた店」「ここが汚いならキッチンの衛生管理も不安」等と感じてもう二度と来店してくれることはないでしょう。
つまり「掃除」は一番手抜きがしやすくて、一番影響が大きいということです。
廃業するお店はほとんどと言って良い程「クレンリネスの徹底」が不十分です。
店内に入ればすぐにわかります。
そして「クレンリネスの徹底」ができていないお店はスタッフのサービスも悪いのです。
掃除がきちんとできていないお店はお客様を大切にする意識が低いということですから、おのずとスタッフのサービスレベルも低いということです。
・人のやりたがらないことをやる
・めんどくさいことをやる
・目立たないことをやる
・楽しくないことをやる
「掃除」とはそんなことかもしれません。
しかし、最も大切なことです。
自店は何の為に存在するのでしょうか。
そしてスタッフメンバーが働いている意義とは何でしょうか。
それは、来ていただいたお客様に「幸せな時間を提供する」ということです。
料理はその為の手段でしかありません。
「クレンリネスの徹底」はその為に必要不可欠なことなのです。
「常に最高に綺麗な状態を保っておく」
そんな気持ちや意識が大切です。