プロフェッショナルマネジャー②
前回の記事では、まだ読了前でしたが、今回は読了したので再度アップしています。
著者の最後の章は第14章「やろう」であるが、この章は編集者は不要と考え著者は必要だと考えたそうです。
たった1ページだけの章であるが、ここに全てが詰まっているような気がします。
この章で著者は「実績は実在であり、実績のみが実在である。これがビジネスの不易の大原則だと私は思う。」と言っています。
そして「マネージャーとは実績をもたらす人間」だと私が定義する理由はここにあるとも言っています。
そしてこの本の素晴らしいところは、ユニクロの柳井氏の付録です。
「創意」と「結果」7つの法則〜これが「プロフェッショナルマネジャー」の仕事術だ〜という題名でこの本のエッセンスを柳井氏自身のユニクロでの経営経験に照らし合わせながら詳しく解説しています。
この章だけ読んでも著書の伝えたいことが手に取るようにわかります。
素晴らしい解説書です。
ジェーン氏も柳井氏も類い稀な実績を残した偉大な経営者です。
経営者は世の中にたくさんいますが、真の経営者は数える程しかしないのではないでしょうか。
ジェーン氏も柳井氏も夜の会合やパーティにはなるべく遠慮していると書いています。
とにかく「本業に専念することだ」と。
柳井氏はこう言っています。
『「人脈」といっても、その人が自分を信頼してくれるという状況にならない限り、人脈があるとはいえない。人脈をつくるには、自分の本業に専念することで信頼してもらうしかない。本業で結果を出せば、全然知らない人でも、訪ねれば会ってもらえるし、どんな質問にも答えてくれるものだ。』
真の経営者と普通の経営者の違いがとても理解できる良書です。
読まれる方は付録から読み進めることをお勧めします。