飲食店におけるDX化(清掃)
昨日に引き続き、本日も飲食店におけるDX化について考えてみたいと思います。
今回は「清掃」です。
清掃は飲食店に限らず、店舗商売をする上では欠かせない作業です。
そして以前には「掃除の徹底度合いと売上は比例する」というテーマでも投稿したことがある程です。
掃除は永遠の課題です。
それは、掃除には100%完璧ということがないからです。
完璧だと思ってやっていても、清掃漏れは発生しますし、全ての箇所を完璧に清掃することは物理的にも不可能だからです。
わかりやすい例で言えば、「天井や高い位置の壁の清掃」これは大掛かりです。
エアコンの内部清掃なんかも毎日は無理です。
多分、店舗業務の中で清掃が一番範囲が広く、時間がかかるものなのです。
しかしながら、他の業務もあり、そんなに時間をかけてばかりもいられないので、重点ポイントを中心とした清掃になるわけです。
そう考えると、「清掃」はイノベーションの可能性が限りなく高い領域であると言えます。
人間のように痒いところまで手の届く、応用力のある清掃が出来るロボットが登場すれば、その効果ははかりしれません。
何故なら、閉店時にスタートして開店時まで、十分な時間もあり、その間ずっと稼働し続けられるからです。
スパイダーマンのようなロボットであれば、天井の清掃も出来るわけです。
朝出勤したら、店舗がピカピカになっているという状態です。
とは言え、そんなロボットが登場までにまだ少し時間がかかりそうです。
しかしながら、ロボットはいなくても、清掃業務のマネジメントはDX化することは出来ます。
・実施すべき箇所とタイミング
・実施担当者
・実施内容
・清掃実績
等々をデジタル化すれば良いのです。
イメージしやすいのは「清掃チェックリスト」。
このようなものは、「紙で出力して壁に貼って記入していく」ということをしているお店がまだまだ多いのではないでしょうか。
それを各自、自身のスマホで確認できるようにしてスマホで入力していく、ということだけでも、マネジメントは飛躍的にやりやすくなります。
また、清掃箇所の写真を自分でとって共有サーバーにアップしていけば、スタッフ間で共有化することが出来ます。
注意事項等も、そこで発信していけば、一気にメンバー全員に浸透していきます。
そんな単純なことからでも「清掃のDX化」はスタート出来るということです。
もちろん、機能はまだまだ不十分でも、「ルンバ」のような清掃ロボットを導入して、足りない部分をスタッフが行うという形でも良いですが、現時点ではまだまだ、投資対効果を十分に得られる程には、清掃範囲はカバー出来ていないような気がしています。