飲食店におけるDX化
DXという言葉、ここ数年で良く耳にしますよね。
DXとは「Digital transformation」の略語です。
「transformation」のどこにもXがありませんが、英語圏では「transformation」の「trans」の部分を「X」と略すことが一般的だからみたいですね。
「transformation」は変化、変身、改変等といった意味がありますので、わかりやすくいうと「デジタル技術を使ってこれまでの業務プロセスやビジネスの仕方を変化させる」ということでしょうか。
そう考えると飲食店においてはどのような変化になるのでしょうか。
まずは変化できるものを列挙してみます。
・受注
・発注
・調理
・配膳
・精算
・清掃
・品質管理
・テイクアウト
・デリバリー(配達)
・配送(ヤマト便等)
・集客(マーケティング)
・顧客フォロー
・コミュニケーション(教育)
・経理(税務申告)
・その他経営に係る申告業務(社会保険、労働保険等)
こんな感じでしょうか。
今現在アナログでやっているもしくは既にデジタル化しているほぼ全ての業務です。
アナログは検索するとなんだか難しい解説が並びますが、ニュアンス的に捉えると「人対人でデジタルを介さずに直接行っている業務」と理解したら良いと思います。
例えば「受注」業務。
「スタッフがお客様のテーブルまで行って対面で注文を取り、注文内容を紙に書いてキッチンに渡す」
これはアナログです。
これに対して「お客様がテーブルの上のタブレットもしくは自身の携帯電話で注文してそのデータがキッチンのタブレットに表示される」となると業務プロセスがデジタルによって変化したので、受注業務がDX化されたと表現できます。
受注の為の人手が減ったわけですから、業務が効率化されたと捉えることもできます。
しかし、ここで注意が必要になります。
それは、お客様にとって「サービスが低下した」と思われないかどうかということです。
お客様にとっても今までより便利になって「サービスが向上した」と思われなければなりません。
その為には利用シーンにおいて、スタッフの役割も重要になってきます。
今までは「注文をとる」ことが中心の業務が、お客様の「困った」を手助けすることが中心の業務に変わるということです。
つまりは、コンシェルジェみたいな仕事がしやすくなるということです。
結果、お客様にとってのサービスも向上するということです。
もちろん、自身のスマホやタブレットで注文できるようになることで、
・スタッフを呼ばなくても、スムーズに注文できる
・気兼ねなく追加注文ができる
・欠品している商品がわかりやすい
・紙のメニューよりも料理写真が綺麗に確認できる
・検索がしやすい
等々、人手を介さない部分でのメリットもあることが前提です。
飲食店のDX化についてはまだまだ書くことがありそうです。