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宵々小灯~2000字以下の掌編小説~

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「宵々小灯」(よいよいこあかり)と称した、自作の2000字以下小説のまとめです。ツイッターでは「#宵々小灯」で公開しています。フリー朗読台本として公開している作品もありますので、…
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2023年2月の記事一覧

虚無猫【短編小説・フリー朗読台本】

 夜は虚無のもやもやがたくさん生まれる時間です。  日が沈んで静かになった世界で「何故こんなことをしているのだろう」と虚無感に苛まれる人間が多いためです。彼らはかわいそうに、虚無に悶々と悩まされ、眠ることができず、そのまま朝を迎えてしまうのでした。  それをどうにかしたいと思った神様が、世界に一つ、ルールを作りました。朝が来たら、夜が来る。いいことをしたら、いいことが巡ってくる。信じる者は救われる。そういったルールに、新しいものを作ったのです。  それこそが「虚無猫」でした