言葉の宝箱 0924【簡単なことで人は徹底した悪人になれるんだぜ】
『ミス・ジャッジ』堂場瞬一(実業之日本社文庫2011/4/15)
投手vs審判、因縁の対決。メジャーデビューを果たした日本人投手が登板する開幕戦、大観衆の見守る中でヤンキース対レッドソックスの激闘が展開される。たった一球の判定さえ、勝負の明暗を分ける熾烈な世界で投手と審判員との確執の炎が燃え上がる。高校・大学時代の確執を引きずる2人の男の過去には拭いきれない深い因縁が刻み込まれていた。野球の才能に恵まれながら夢破れて野球を追われた男と今まさに栄冠を掴みとろうとする男の人間ドラマが始まるプロ野球小説。
・誰かに見てもらうんじゃなくて、
体の手入れは自分で責任を持ってやるもんだよ。
そうじゃないと、自分に自信が持てなくなる P50
・子どもがいない夫婦って、
お互いに子どもの役割をすることがあるんだって P135
・練習の積み重ねと集中力によって、
偶然性を排してすべてをコントロールする P164
・何かが変わる。変わらなくてはならない P186
・分かっている。
だが頭で分かっていても、気持ちが納得しないことはいくらでもある P220
・簡単なことで人は徹底した悪人になれるんだぜ P267
・人は誰でも経験から学ぶ(略)
一度ひどい不調を経験すれば、
そうならないように体が反応するようになる。
自分で思っているより体は利口だからな。精神の問題じゃない P380
・誰かに人生を搔き回されるぐらいなら、自分で壊してしまえ P388
・結果がどうなるか分からなくても
動き出さなければならない時もある P420