言葉の宝箱 0184【人間て、自分の都合で、生かしたり殺したりする。本来、原始的な生き物かもしれない】
宝石鑑定士伊東木綿子は宝石デザイナー白木美奈子に相談を持ち掛けられた。彼女が担当した宝飾品に粗悪な石が混入しているというのだ。数日後、美奈子は殺され、木綿子の恋人塩野満も不可解な伝言を残して、消息を絶った。「旅と歴史」誌に依頼を受けた日蓮聖人がテーマのルポ執筆のため、山梨を訪れていた浅見光彦は取材先で木綿子と遭遇。彼女が塩野との待ち合わせ場所に指定された下部温泉の熊野神社で「日蓮の生まれ給いしこの御堂」という謎めいたメッセージを発見する。このメッセージは何を意味するのか。真相を追って日蓮聖人ゆかりの地を訪ねる浅見に正体不明の人物が付きまとい、やがて新たな殺人。日蓮聖人の足跡が語る驚愕の真相とは!?
日蓮伝説に纏わる身延山、安房小湊を舞台に繰り広げられるミステリー。
・横たわったまま(略)
猫のように丸くなって、甘えた声を出した P9
・拒否されればされるほど、その壁をうち破りたいという欲望が強くなる。隠されれば隠されるほど、知りたい欲求は大きくなる P40
・嫌っていても、喋らないとは限りませんよ。
女性の心理とはそういうものです P118
・相手の氏素性が分からなければできない恋などというものは、
むしろ不純と言えなくもない P149
・まず形より入れ P205
・疎いですよ。というより、
分かりたくないものだから、避けて通っているのかもしれない P238
・これから先は、生きている人たちのために、
どうするのが最善かを考えなければならないのです P380
・人間て、自分の都合で、生かしたり殺したりする。
本来、原始的な生き物かもしれない P413
・むしろ忘れるべきでしょう。
人間、何回も生まれ変わってゆかなければ、成長しませんよ。
脱皮するごとに美しくなる・・・羽化登仙というやつですね P419