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言葉の宝箱 0278【うつむくな。今に囚われるな。まっすぐ未来に目を向ければ道は開ける】


『あぽわずらい あぽやん3』新野剛志(文藝春秋 2014/5/15)



文庫化の際『迷える空港』に改題。
『空港こわい』『妹ざかり』『天然営業』『かりそめハードボイルド』
『あぽがらみ』『やまいはちから』の6話連作短編集。

この『あぽやん』第3弾で、
” 森尾は胸に手を当てて言った。
「さっき、いかないかって言われたとき、未来が見えた気がしたんです。
答えを保留にしていたら、未来ばっかり見られるような気がして」
「そうだね、
僕たち、現在ばかり見てきたから、未来を見るのは新鮮だよな」
実を言えば、僕も未来を見ていた。それは空港の先に開けている未来だ。
これから向かう旅に期待するように、
何が待ち受けているか楽しみでしょうがなかった。
僕らはいつも、いってらっしゃいと見送ってばかりだったから、
今度は僕らがその先に進もう。
しかも、ふたりそろっていけるのならば、怖いものなしだ。
たぶん P367 ” と結ばれている。

続きはありやなしや。

・うつむくな。今に囚われるな。
まっすぐ未来に目を向ければ道は開ける P8

・変えられない未来はないからね P40

・ひとが何かを相談するとき、
意識しているしていないにかかわらず、
聞きたい答えというものを、たいてい、あらかじめもっているものだ P256

・人生を左右するような大きな決断は、
自分の頭で考えて、判断するべきだよ P277

・決まった未来なんてないからです。
うまくいくかどうか、それはすべて、あなたの気持ちしだいです P312

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