言葉の宝箱 1046【言葉には力がある。 目標を口にすれば日々の過ごし方が決まってくる】
『監督が好き』須藤靖貴(ハルキ文庫2016/8/18)
文中に“おじいちゃんから伝言をあずかってます(略)教えない(略)っていうか、教えられないの。オリンピックで金メダルを獲ったら言えって(略)それまでは、なにがあっても言うなって P154”とある。これがすべて!『デッドヒート Final (デッドヒート6)』の
男子マラソン日本代表丸千葉輝、常磐木浩、走水剛も登場、
2020年東京オリンピック女子マラソン日本代表にエールをおくる逸品、
マラソン小説!?青春小説!?!恋愛小説!?
・敗者は雄弁、勝者は言葉少なに(略)
喜ぶな負けた奴にも親がいる P8
・目標を持って走っていると、
心の尖ったところが少しだけ丸くなってくるような気がした。
走れば走るほど力がついてくる。それでますます気が晴れた。
タイムは正直だ。
気持ちをこめて走ると良くなり、心に澱みがあると伸びない(略)
出す足にどのくらい魂をこめられるか。熱い心がすべてだ P12
・言葉には力がある(略)
目標を口にすれば日々の過ごし方が決まってくる P26
・アドレナリンは強気のホルモンだ。
しかし後悔のエキスが一滴でも入るととたんに消え失せ、
全身に弱気の虫が巡ってしまうP36
・好き嫌いはしょうがないことですよ P50
・マラソンはいつだってその瞬間しかないものなんだ。
いつだって新鮮なものなんだ。
どんなに経験豊富なランナーだって、そのマラソンに臨む初心者だ。
スタートラインの前では常に初心者なんだ。
だからマラソンは面白いんじゃないか P59
・謝罪の要諦を心得てるって。
言いわけなしで身を引くと言われると、許そうって雰囲気になる P69
・目標がはっきりすれば行動が決まる。
それを叶えるために、逆算して計画を立てなさい。
一所懸命に日々を過ごしなさい P83
・好き嫌いを是正するという方向ではなく、
嫌いな物は嫌いだと受け入れる。そのうえで不備を補う工夫をする P94
・極限までやらないと分からないでしょう。
理不尽に辛い思いをしたとき、人間の本性が顕れます P98
・マラソンは準備のスポーツだ。準備に最低三か月かかる。
スタートラインに立ったときに自信がみなぎっていれば、
すでに自分に勝っている。あとは走るだけ。
二時間強は苦しいけど、あっと言う間に過ぎ去る。
こんな競技、他にないよ(略)
競技者も市民ランナーも、どちらにも準備の大切さがベースにある。
そこが大人の競技と言われる所以だ P102
・人間は夢を持っているかぎり、
いかに悲惨な状況が訪れても、ほとんどの困難に耐えられる P112
・人間が生きていくうえで、一番大事なことなんだ。
今言ったとおり、希望だよ。
希望が絶えたとき、人間は生きていけなくなる P144
・人は健気さに感動する。
男子と女子を比べると、圧倒的に女子のほうが健気だ P116
・不幸は近視眼的には悲劇だが、遠くから見れば喜劇である(略)
悲劇が繰り返されると深い悲劇となる。
しかし三度繰り返されると、それは喜劇だ P122
・あんまり嫉妬心がないでしょう。嫉妬したこと、ある?(略)
そういう人には、他人の嫉妬心が分からない。
嫉妬心に鈍感になってしまって、大きなトラブルにつながったりする P134
・なにかをやるかは大事なことだが、
なにをやらないかを定めるのも大事なことだ P158
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