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言葉の宝箱 1127【読書って不思議だ。どんな本でもその中に必ず、今の自分が必要としている言葉がある。あるいは人はどんな本からでも、自分に今必要な言葉を見つけられるのかもしれない】

『金曜日の本屋さん②夏とサイダー』名取佐和子(ハルキ文庫2017/2/18)

・ぎゅっと絞ったレモン汁みたいな青春。
現実を飛び越えてまぶしく光るような、ぴかぴかした毎日を送りたいです。過ぎてからじゃなくて、ど真ん中にいる時に
〈これぞ青春〉ってちゃんと自覚して、楽しみたい P24

・追いつけないものに追いつきたい(略)
自分一人だけでも追いつけると信じなきゃ、何も変わらない P26

・タネがあるのは手品です。魔法じゃない P43

・少女は、ひと夏で簡単に大人になってしまう P64

・何を試しているんだよ?(略)
ちゃんと生きているかどうか P68

・世の中は触れないでいいことにあふれているのだ P84

・過去の事実と人の心の中を、他人はどうすることもできません P97

*シュリンク――コミックスにビニールをかけるんです P101

・自分の好きな人の心に、忘れられない誰かが存在するって知りながら、
いっしょに生活するのは、さびしくてむなしいです。
実務的に、物理的に、好きな人から必要とされればされるほど、
そのさびしさとむなしさが広がって、
心に穴があいてしまうことがあるんです。
自信も希望も、全部そこから落っこちてしまうほどの、大きな穴が P106

・読書って不思議だ。
どんな本でもその中に必ず、今の自分が必要としている言葉がある。
あるいは逆で、人はどんな本からでも、
自分に今必要な言葉を見つけられるのかもしれない P107

・写真は、光がすべてなんです。
光を探すことに時間をかけてください(略)
一番いい光が入る場所を知っておくといいですよ P117

*アンダー?(略)
露出補正で背景を暗くして、
被写体を浮かび上がらせる写真のことです P119

・怖がったり怯えたりする必要はない(略)魔物は(略)
いろんなものをはっきり見ようとしない私の心だったから P127

・人は他人の心を動かせないけど、自分の心の穴を埋めることはできる。
そんな自分と接した他人が、
自身の心を動かすことはあるかもしれない P129

・問題は、僕が僕の心をどうするのか?
恐れてばかりいられない。――行動して、ちゃんと見て、知ろう P130

・不平不満をたれ流すために、頭はついているんじゃない。
どうしたら一人一人の心の中から不平不満が消えるか、
考えるためについているんだ。
声が大きな誰かの後ろをただついて歩くために、
耳はついているんじゃない。
いろんな意見を聞いて、自分の考えをまとめるためについているんだ P155

・生きづらい時に、一番必要なもの。
それはユーモア――オモロさだ P155

・時間はちゃんと歩いてこそ、薬になるんだと思います。
つらいことがいきなり過去に飛んだからって、楽にはなりません P251

・本も最後のページから読んだら、味気ないです P252

・未来は過去よりよいものだ。
悲観論者やロマンティストや、反主知主義者がいるにせよ、
この世界は徐々によりよきものへと成長している P253

・扉をあけて進むことは、
いなくなった人を置き去りにすることとは違いますよね? P262


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