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言葉の宝箱0287【折れた心は繋げばいい。楽なことではないが、生きている限りは可能だ】

『女騎手』蓮見恭子(角川書店2010/9/30)

阪神競馬場で一頭の馬が暴れ、レース中に起きた不自然な落馬事故。
勝利した女性騎手夏海は重傷を負った
幼馴染み陽介のため事故を調べ始める。優勝は自分。
八百長であったはずはない。
しかし馬の所属する厩舎は経済的に困窮、馬主と調教師が対立していた。
折しも陽介の父が厩舎で何者かに殴られた。
親子を狙った犯罪か?厩舎で何が?
夏海はトレーニングセンターや競馬場へと赴き、
元同僚や新人騎手に会ううちに、ある疑いを抱き・・・。七章構成。
第30回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。

・資質だけで勝ってしまう人間が研鑚し、一流になるのだ P77

・正論を吐かれたら、相手は黙るしかなくなるんだ P81

・折れた心は繋げばいい。
楽なことではないが、生きている限りは可能だ P108

・騎手の仕事は綺麗に乗る事か?
綺麗に乗って負けて、馬主に損をさせる。それがプロの騎手なのか?(略)綺麗に負けるより、汚い手を使ってでも勝つ。
それがプロじゃねぇのか? P293

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