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古川大晃さんに会ってきました。

今日は東京大学大学院総合文化研究科広域化学専攻生命環境科学科に所属されている古川大晃さんにお会いしてきました。すごく長いコースですが専門は追尾走、人の後ろについて走ることだそうです。

場所は、JR大塚駅を降りてすぐのPRONTでした。大塚駅もなんですが関東の駅はカッコいいのが多いですね~。全然関西と作り方が違ってるなと思いました。下の写真は普通ですね(笑)

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そもそも古川さんのことを知ったのは2019年度の熊本城マラソンンに出場した時です。マラソン大会で必ず配布されているスタートリスト、招待選手のパンフレットに過去大会の上位者として名を挙げられていたからです。他にも地下さんや大阪大学の西さんが優勝争いをしていたことを覚えています。

今日話したことでいくつかのトピックについて書き記したいと思います。この記事は僕の解釈でかいたものですので誤った表現をしている箇所があるかもしれませんがご容赦下さい。

①志ある卓越
古川さんの名刺に書いてあった大学のキャッチフレーズです(笑)
なんでも人に渡したときに話のネタになるとか(笑)いくつかのテンプレートがある中そちらのものを選ばれたそうです。英語にするDiscoverExcellence.です。志とはあったほうがいいのか…卓越とはなんなのか…色んなことを考えました。大学院で研究をするという事に関して古川さんはオススメとおっしゃっていました。古川さんはこれからもアカデミックの中で走ることについて探究していくご予定だそうです。あくまでパフォーマンスを上げることではなく体で体験する不思議な現象を解き明かすことが目的だそうです。

②追尾走
古川さんの研究テーマの追尾走ですが、追尾走をすると空気抵抗低減以外にも生理的負担軽減の可能性があることを仮説立てられています。会話ではaとbの二つについて触れました。
a一緒に走っている人への好感度で走りやすさは変わるのか
➡よくわからない。肌感覚としてはあるが実証されていない。
b一緒に走っている人との同期性で走りやすさは変わるのか
➡走りやすさが変わるかはよく分からない。一方、相手への信頼感などで同期の生じやすさは変わりそう。。踏み台昇降をする実験をしたときに片方にあえて遅刻をさせると信頼感が下がるので同期性が下がる。合わせてしまうという行為が人との信頼関係によって成り立っているという可能性がある。しかし、人と一緒に走ることに同期がどう影響しているかはわからない。この辺の話をもう少し詳しく聞いてみたかったです(笑)

③ぬけぬけ病について
a意識よって症状が変わってくるかもしれない。
b近日の研究によると脳の領域が結合してしまっていることが言われている?
➡一日で形態が変わるということは考えにくい。結合してしまっているにもかかわらず離れているように感じる。それだけじゃない何かがある。
cジストニアの研究者はいるが陸所競技に関する研究者はいない。
➡なんとかしてこの病気を解明したいので自分としては挑戦したいとこ…

④靴について
最近Twitterやインスタで注目を浴びてましたが左右違うメーカー靴を古川さんは履いてらっしゃいいました。意図は単純に走りやすいのに気づいたからだそうです!どういう風に走りやすいのかが大切なのですが古川さんは両足を揃えるよりも右足がナイキズームXヴェイパーフライネクスト%で左足はアシックスのメタスピードエッジにするほうがうまく走れるそうです。と言いますのも古川さんは右足に比べ左足の押し込むスピードが遅れているそうです。右足は接地をした瞬間にパンと押せるのに比べ左足はパンのタイミングが遅い。それをアシックスのメタスピードエッジに変えると接地の瞬間にぐっと押さなくても足を固めるだけでペロンと転がってくれる。その組み合わせがいいとおっしゃっていました。明らかにヴェイパーネクストの方が進み具合ではいいので上手いタイミングで押せたときには良いが左足の動きからしてヴェイパーよりメタスピードにした方が古川さんの体の最適解なのでしょう。アシックスの研究者も良い傾きを追求していくとヴェイパーの傾きになっていくくらいナイキの技術は凄いそうです。なのでうまく使えるならばヴェイパーの方がいいとおしゃってました。
高橋尚子さんも同じメーカーの靴でしたが左右でかなり違う作りをされていたようでしたので自分にとってどうであるかが大事なのかなと思いました。

⑥練習メニューについて
aインターバルに関してセット間を短くするのか一本のターゲットを厳しくするのか?
➡レースの再現性を意識して調整するべき。どこがボトルネックになっているかを考えるべき。セット間を短くすると10000mを走っていく中で耐える力、心拍数が高い中でもそこを維持する力が身につくかも。練習で試合のきつさを再現することが大切。
bメンタルの問題
インターバル、ペース走などの基本的なメニューをしていけば基礎的な体力はついていきパフォーマンスは伸びていく。しかし、意外とメンタル的なきつさがボトルネックとなってしまうことがある。体を鍛えるという面も大事だがきつさにいかに耐えるかというが大切になってくるそうです。ここで注目しなければならないのは体と意識を別々に考えるという事です。つまり体のきつさと意識のきつさは違うという事です。その意識のいける耐えれるという自信をつけることが大切でその辺がレースで活きていくのかなとおしゃってました。そして今日の練習がイケてたかイケてなかったかは納得感で判断しているそです。
c2部練にする理由
➡トータルの距離が同じならば付く体力はそれほど変わらない。しかし、マラソンの練習のように30㎞を通して走らなと再現性が生まれない練習もあるので棲み分けが必要。
d5000mなどのポテンシャルを上げる練習
➡そもそものポテンシャルがあることとそれを実現させることの2段階がある。ポテンシャルを上げるため(後半落ちてしまう人)にはジョグの量2000mのインターバルが大切。1500m~3000mの距離を1セットとしロング系のインターバルがおそらく有効。白人でありながら1500mの2022年2月に室内世界記録を塗り替えたヤコブらのインゲンブリクトセン兄弟は2000m×5~6や3000m×4の練習メニューが多い。心拍数をあげてからある程度の距離を走ることが大切。

⑦レースに関して
5000mを走ると想定すれば最初の3000mはノーカンでいくようにするとのことです。それは5000mを走るにはこれくらいだろうというようなものではなく本当に何も意識しないようにするとのことでした。リズムに乗せて無心に走りラスト5週4週に入り力を使っていかれるそうです。キツイという思考をできるだけ取っ払うことも大切。しんどいということをごまかすこと。

総括
古川さんはとにかく優しい方だなと思いました(笑)
じゃないと急に声かけて会ってくれないですよね!しかもPRONTでお話した後大塚駅付近で有名なおにぎり屋さんのぼんごという所で夕食を一緒に食べました!おにぎりとお味噌汁のセットだったんですがめっちゃおいしかったです。味がおいしいのと結構ボリューム感もあって大満足でした。そしてお手洗いが近代的でした(笑)絶対また来ようと思いました!
古川さんは箱根駅伝出場を目指してハーフマラソン(選考会の距離)に力を入れていくそうです。選考会にて箱根駅伝出場選手以外で10位以内に入れば選手として選ばれるようです。是非関東学生連合として箱根駅伝走ってほしいです!絶対に応援行きます!そして次は是非飲みに行きたいです🍺

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